兄弟ができた上の子も、一人っ子も!赤ちゃん返りの対処法 ~子供に甘えて、わがままを解決!?~
こんにちは!
しちだ・教育研究所カスタマーサービス担当の和田です。
ここ最近、3歳の息子が赤ちゃん返り中なんです…。
ご飯を食べる時に、「かあたん、これ、持って!」と言って箸を渡し、自分で食べようとしません。そのうえ「かあたんのおひざ」と言って、私に抱っこしてもらいながら食べようとするのです。
また、いつもなら着替えを一人ですることができるのに、「かあたん、できない」と言って、自分でやろうとしません…。
ちなみに、息子には兄弟がいないので、一人っ子です。
赤ちゃん返りは、兄弟ができた時にだけなるのではなく、一人っ子でも、成長して自立する機会が増えると、なることがあります。
今回は、
- 気づいてお母さん!赤ちゃん返りの症状とは?
- 子供が赤ちゃん返りしてしまうタイミングは?子供からのメッセージとは?
- 兄弟がいたら、上の子と下の子、どちらを優先するべきなの?
- 今日からできる!子供のやる気を引出して、赤ちゃん返りを解決する方法
というテーマで、赤ちゃん返りの対処法をご紹介します!
気づいてお母さん!赤ちゃん返りの症状とは?
赤ちゃん返りの症状には、次のようなものがあります。
□今までできていたことを「できない!」と言ってやろうとしなくなる
・着替え、食事、片付け、はみがきなど
□「聞いて聞いて!」と、会話をさえぎって話すようになる
・お母さんが他の家族と話しているときなど
□お母さんにぴったりとくっついたり、いつも以上に抱っこをせがんだり、甘えることが増える
□歩けるのに、ベビーカーに乗ろうとする
□おねしょをするようになる
子供が急に甘えん坊になったり、今までできていたことができなくなったりすると、わがままな子になってしまったのではないかと、心配されることでしょう。ですが、こうした症状は、子供の成長の段階で誰にでも起こり得る、赤ちゃん返りの症状の一つなのです。
赤ちゃん返りは、子供からお母さん、お父さんへの大切なメッセージなので、ただのわがままだと決めつけずに、対処してあげる必要があります。
では、赤ちゃん返りには、どんなメッセージがあるのでしょうか。
子供が赤ちゃん返りしてしまうタイミングは?子供からのメッセージとは?
子供が赤ちゃん返りしてしまうタイミングは、大きく分けて2つあります。
①弟や妹ができたとき
②子供が自立するとき
以上の2つです。
①弟、妹ができたとき
弟や妹ができたときは、妊娠中から、赤ちゃんが生まれた後も、お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちの中心にいるのは、いつも弟や妹です。
赤ちゃんが生まれてきたら、授乳やオムツ替えも頻繁に行う必要がありますし、お母さんの睡眠時間が昼夜逆転してしまうこともあるでしょう。
そうなると、あまり手の掛からない上の子の相手を、十分にできなくなってしまうのは、当然のことです。
しかし、子供の気持ちは違います。
『もっと私(ぼく)を見てよ!!』
今まで、自分だけに向いていた家族の愛情が、すべて弟や妹に奪われてしまうという気持ちになってしまうのです。
弟や妹が生まれる前の工夫で、子供が赤ちゃん返りするのを防ぐ方法があります。
それは、妊娠がわかった時から、お腹の中の赤ちゃんのことを子供にしっかりと説明することです。
「あなたがお母さんのお腹の中にいた時も、こうやって家族みんなで、生まれてくるのを楽しみにしていたのよ。」と、子供がお腹の中にいた時の話をしてあげましょう。
また、赤ちゃんが生まれてきたら、子供がお兄ちゃんやお姉ちゃんになることを話しておきましょう。
「赤ちゃんが生まれても、あなたもとっても大切なのよ。」ということを、繰り返し伝えるようにしましょう。
②子供が自立するとき
弟や妹が生まれるというわけではないのに、赤ちゃん返りをすることがあります。
それは、子供が成長して、少しずつ自分でできることが増えていくときです。特に、保育園や幼稚園へ入園する時期には、入園に向けてお家でもいろいろな準備をしますよね。
たとえば、
〇脱いだ服を畳む
〇一人で着替えをする
〇自分でトイレにいく
〇お箸を使って食事をする
〇挨拶をする
などです。
園の中できちんと集団生活ができるように、自分でできることを増やしていき、徐々に親の手が離れるように練習しますよね。
親としては、子供が自分でできることが増えると、成長が感じられ、手も掛からないためうれしいですが…
子供は、お母さんやお父さんに、もっと自分のことを見て欲しいのです。
だから、本当は自分でできることでも、「できない~!!」「お母さんやって!!」といって、関わってもらおうとするのです。
兄弟がいたら、上の子と下の子、どちらを優先するべきなの?
先程述べたように、弟や妹が生まれてくることがわかったら、子供にしっかりと赤ちゃんのことを話して、お兄ちゃんやお姉ちゃんになることを自覚させておくことが大切です。
しかし、そうはいっても子供ですから、弟や妹が生まれてくる前に話を聞いていても、実際に赤ちゃんが生まれた後に、家族みんなの関心が赤ちゃんに集中していると、寂しさを感じたり、嫉妬したりするものです。
お母さん方からよく、「兄弟がいたら、上の子と下の子どちらを優先したらいいの?」とか「下の子に手がかかりっきりで、なかなか上の子の相手をしてあげられないです。」というご相談をいただきます。
いつも、上の子を優先するようにしましょう。
子供の赤ちゃん返りは、一時的なものです。大切なのは、子供の行動をしかったりせず、できる限り、上の子を気にかけてあげることです。
上の子は、周囲の人から「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と言われることが多く、何かと我慢をしているものです。親としては、しっかりと自立してほしいという気持ちもあるでしょうが、家族からのこのような期待は、子供にとっては大きな負担になってしまいます。
少しでも、一緒に好きな遊びをしたり、お母さんのおひざでお気に入りの絵本を読んであげたりと、スキンシップを取るようにしましょう。
もし、上の子と遊ぶときに下の子が泣き出してしまったら、「赤ちゃんが泣いているから、お母さん見てくるわね。○○ちゃん、ちょっと待っていてくれるかな?」と声をかけましょう。
そして、ちゃんと待ってくれていたら、それを当たり前だと思うのではなく、しっかりと言葉にしてほめてあげてください。
上の子を優先することで、子供の気持ちが安定し、心に余裕が生まれます。そうすると、次第に下の子の面倒も見てくれるようになります。
下の子にとって、上の子は良いお手本や競争相手になるため、家族が上の子を立ててあげることで、下の子も上の子を敬い、慕うようになるのです。
今日からできる!子供のやる気を引出して、赤ちゃん返りを解決する方法
子供が赤ちゃん返りをすると、親は「いつもは自分でやってるのに、どうしてできないの??」とイライラしてしまうこともあるでしょう。
下の子が生まれたら、そちらに手がかかりっきりになってしまいますし、一人っ子の場合も、子供が成長したら職場復帰を考える方もいらっしゃるでしょう。
赤ちゃん返りした子供へのイライラはグッとおさえて…
子供のやる気を引出して、赤ちゃん返りを解決しましょう‼
いろいろなことがきっかけで、赤ちゃん返りをしてしまった子供でも、家族から褒められたり、頼られたりすると、やる気スイッチが入り、頼もしい姿に変身するものです。
我が家でも、子供(3歳)にできる範囲のちょっとしたことをお願いするようにしました。
「ねぇねぇ、電気消してくれないかな?」
「一緒にお皿運んでくれない?」
いろんな頼みごとをすると、元気よく「うん!!」といってくれます。
頼んだことができたら、
「お母さん、すごく助かったよ!ほんと〇〇ちゃんは役に立つね。ありがとう!うれしい~♪」
と、大げさに言うようにしています。
それを聞いた子供は、目を輝かせ、ちょっと自慢げに「うん!」と言ってくれます。
赤ちゃん返り中で、甘えてばかりの子供でも、お母さんに頼られるのが、きっとうれしいんでしょう。
弟や妹がいる場合は、
「○○ちゃん、赤ちゃんと一緒に遊んでくれるかな?」
「あそこから、〇〇ちゃん(弟、妹)のおむつ取って来てくれるかな?」
などと言って、手伝ってもらいましょう。
お願いしたことができたら、
「すごい!!お母さん、うれしい!もう助かっちゃった~!ありがとね。大好きぃ~」
と言って、ぎゅ~っと抱きしめてあげます。
これで、子供のやる気スイッチはオンになります!
◆今日から心がけること◆
・毎日少しでも、子供とのコミュニケーションをとる
・兄弟がいる場合、上の子を立てることがポイント
・子供を頼ってお願いごとをする
・褒める時は大げさなくらい驚いて褒める
子供のやる気を引出す魔法の言葉。
「お母さん、助かっちゃった!○○ちゃんありがとうね。もう大好き♪」
そして、ぎゅ~っと抱きしめてあげましょう。
赤ちゃん返りの原因となる寂しい気持ちを理解し、子供としっかりと向き合うことで、親子も兄弟の絆も深まりますよ!
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