第1反抗期!2歳児の「イヤイヤ期」(Terrible Two)の特徴と対処法、接し方!乗り越えるポイント
こんにちは、しちだ・教育研究所カスタマーサービス担当の和田です。
読者の皆さんは、「魔の2歳代のイヤイヤ期」をご存知ですか?
人生最初の反抗期は、2歳、3歳にあると言われていますが、その第1次反抗期が「イヤイヤ期」です。
親は、子供が赤ちゃんから幼児へと変わり、その成長に目を細める反面、子供の「イヤ!」発言に、心の中ではイライラが募っていくものです。
そんな親の気持ちを知ってか知らずか、子供は“やんちゃ”な行動を繰り返します。
そこで今回は、最初の反抗期である2歳代の「イヤイヤ期」をどう乗り越えるかをテーマに、その特徴と乗り越えるポイントを、私の経験も交えながらお話ししたいと思います。
イヤイヤ期の子供の行動の特徴
この時期になると、子供はなんでも自分でやろうとし、自立に向けての行動が出てくるようになり、自己主張をするようになってきます。
しかし、獲得している言葉は大して多くないので、いちばん伝えやすい「イヤ!」という言葉で主張してきます。
これが「イヤイヤ期」です。
反抗期=悪いことととらえがちですが、このイヤイヤ期は、子供にとって大切な成長の過程ですので、親も根気よく対応しなければなりません。
成長の証ですから「喜び」なのです。接し方を試行錯誤しながら探ってみましょう。
【食事】
この時期は、なんでも一人で食べようとする反面、遊び食べをして、食べ終わるまでに時間がかかったり、好き嫌いをして食べなかったりなど、悩みはつきません。
それまで大好きだったものでも、突然「イヤ!」と言って食べないこともしばしば。
私の体験ですが、子供が大好きなものだからと、せっせと作っていたら、ある日突然「イヤ!」と言われて…。そのときは、落ち込みました。
【トイレ】
おまるなどの補助便座を用いて、自分でトイレができるようになるのもこの時期です。
しかし、順調にできていたはずのトイレを、突然「イヤ!」と言って拒否することもたびたびです。
【遊び】
行動範囲が広がってくるこの時期。運動能力が高まり、体を使った遊びが増えてきます。
しかし、何が危なくて何が危なくないのか、まだわからない時期ですので、親がヒヤッとすることも往々にしてあります。
危ない!と思って制止しようとしても、「イヤ~!」と言ってその制止を振り切り、危ない目に合うことも…。できるだけ目を離さないように注意しましょう。
【親の心子知らず】
自立に向けての成長の一環とはいえ、度々「イヤ!」と言われると、親としてはかなり困惑してしまいます。
なんでもさせてあげたいと思って「お手伝いをお願いしてみようかな…」などと考えていても、あれも「イヤ!」これも「イヤ!」と言われると、自分がやったほうが早い!という気持ちになってしまうことも…。私にも覚えがあります。
2歳児のイヤイヤ期を乗り越える7つのポイント
【ポイント1】じっくりと向き合いましょう
いろいろな思いがあって、自己主張してきています。どうしてイヤなのか、その声に耳を傾けてあげることが大切です。
じっくりと向き合えば、「ママが、ぼく(わたし)の話を聞いてくれているんだ」と、一生懸命お話ししてくれますから、途中で遮ることがないように最後まで話を聞いてあげましょう。
そうすることで、信頼関係を深めることにもつながります。
【ポイント2】子供を注意するときは、その理由をしっかりと話してあげましょう
行動範囲も広がるこの時期。見ていてヒヤヒヤする場面がたくさんあります。
しかし、その行動をいつも注意・制止していると、「なぜやらせてくれないの?」と子供も不満に思うもの。
その時は、その理由をしっかりと話してあげてください。
話し方にも工夫が必要です。例えば、「ここで遊んでいると、〇〇ちゃん、けがしちゃうよ。けがしたらお母さん悲しいな」などと。
ただ単に「ここで遊んじゃダメ!」「まだできないでしょ!」などと言ってはいけません。その理由を子供が納得できるように、言い聞かせることが大切です。
そして、ポイントとなるのが、2度3度とくり返し言ってあげることです。「どうして一度で理解できないのだろう」などと思わないでくださいね。親の「根気」と「時間」が求められますが、くり返すことで、理解が深まります。
【ポイント3】イヤイヤの原因から気をそらす
何かに固執して「イヤ、イヤ!」と言っている場合、そこから気をそらしてあげることも一つの方法です。
抱っこをしてあげたり、歌を歌ってあげたり。子供の自己主張を優しい心で包み込んであげましょう。すると、自然に信頼関係を深めることができますよ。
【ポイント4】行動を見守ってあげましょう
2歳児になると、身の回りのことをやりたい、やってみたいという欲求が出てきます。
手を洗ったり、ボタンをつけたり、紐を結んだりなど。「ちょっと難しいかな?」と思えることでも積極的にやらせて、欲求を満たしてあげましょう。
また、オムツを変えようとしたとき、「イヤ!」と逃げてしまうこともあると思いますが、そんな時も怒らず「変えてほしい時に教えてね」と話をしてみましょう。
ここでも、「話し方の工夫」と「根気」「時間」が求められますが、イライラせずに見守ってあげましょう。
【ポイント5】子供の意見を尊重する言葉がけ
この時期は、親からの提案に対しても「イヤ!」と返事が返ってきます。
その場合、「今日のおやつはリンゴでいい?」と聞くよりも、「今日のおやつは、リンゴとバナナ、どちらがいい?」と2択、3択で聞いてみるとよいでしょう。
選ばせるようにすると、「自分の意見が聞いてもらえた!」という満足感を覚え、気持ちも落ち着いてきます。
言葉の使い方一つで、子供の行動が変わってくるのですから面白いです。
【ポイント6】子供の見方を変える
最初の反抗期といわれる「魔の2歳代のイヤイヤ期」。今まで、問題なくできていたことが、「イヤ!」と言って急にできなくなると、親も困惑し、子育てへの自信が大きく崩れることがあります。
しかし、一つひとつの行動に怒りを持っていては、親も疲れてしまいます。
「これは、成長過程の一つなんだ」「こんなにお話しできるようになったんだ」と、その成長に目を向け、喜んであげるようにしましょう。
見方、考え方を変えてみると、ストレスも減ってきますよ。
【ポイント7】リラックスするための時間を作る
見方を変えるには、心に余裕を持つことが大切です。
ちょっとした時間でよいので、リラックスタイムを作るようにしましょう。
「そういわれても、なかなか時間がとれないのよ」と思っている方。5分でも一人になれる時間があればOK! その時間を大切にしましょう。
お茶やコーヒーを飲んだり、花を眺めたり…。もちろん子供の寝顔を見るのも良いですね。
心に余裕ができれば、ちょっとしたことなら許せるようになり、イヤイヤ行動の見方も変えることができるようになると思います。
さて、お子さまが魔の2歳代を迎えた、また、迎えようとしている読者の皆様、いかがでしたでしょうか。
そう簡単に対応できないのが現実でしょうが、一生に一度しかない、子供の成長のために必要な大切な時期です。あまり考え込まず、子供の気持ちをしっかりと受け止めて見守ってあげましょうね。
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参考書籍
七田厚著「子どもの才能は、親の口グセで引き出せる」(青春出版社)