七田式教室講師が教える、幼児期の子供の褒め方!叱りすぎ、怒りすぎを卒業する子育ての4つのコツ
こんにちは、七田式教室講師の七田一成です。
あなたは、お子さんを毎日褒めていますか?
褒めることで、子供は「自分は愛されている」「きっとできると信じてくれている」と感じることができます。加えて、「自分は価値ある存在なんだ」というメッセージを受け取るツールでもあるのです。
運動会、発表会など、行事があるときには褒めることに困らないでしょう。でも、毎日褒めようと思ったら難しい・・・という方も多いのでは?
実は、「褒める」機会は、あちこちに転がっているのです!
今回は、生活の中での「褒め」シチュエーションと、おすすめの言葉をご紹介します!
- できて当たり前なんて存在しない!日常の見方を変えて、上手に子供を褒めるコツ
- お手伝いは、褒める種まき!お願い上手が褒め上手への第一歩
- 結果よりも過程を褒めることで、子供のやり抜く力を育てる
- 幼児期から始める「我慢のしつけ」は、褒めるハードルを下げることから
できて当たり前なんて存在しない!日常の見方を変えて、上手に子供を褒めるコツ
何気ない日常の風景であっても、見方を変えればどんなことも褒めることができます。
例えば、子供が朝起きたとき。
「おはよう。今日も気持ちよく目が覚めてすてきだね」
あいさつに、このように褒め言葉を添えることができます。
起きてきた子供にこの言葉をかければ、きっと子供はにっこり笑うでしょう。そこでまた、「笑顔がいいね」と褒めるのです。
朝が来たら起きるのは当たり前。確かにそうかもしれません。
でも、起こしに行かないと起きてくれない日もあるかもしれない。
起こそうとしても、なかなか起きてくれない日もあるかもしれない。
そう考えると、子供が自分で起きてくることは「すてき!」なこと、褒めたいことに思えてきませんか?
できて当たり前だと思っていると、できなかったときに「どうしてできないの?」と叱りたくなってしまいます。
小さなことから、褒めることを習慣化してみましょう。
また、褒めポイントを見つけても、上手に褒められるとは限りません。
褒めるコツとして、「びっくりする」のもよいでしょう。これは、自立心を育てたいとき、行動のスピードを上げたいときにピッタリです。
「えっ?いつの間にボタンがとめられたの?お母さんビックリ!」
「あれ?もう終わっちゃったの!?早くできたね!」などとビックリすると、子供はまたお母さんを驚かしてやろうと、次も頑張るようになります。
お手伝いは、褒める種まき!お願い上手が褒め上手への第一歩
親の立場から考えると、子供を褒めるシチュエーションを作ることができるのは「お手伝いを頼む」ことです。そのため、お手伝いは「褒める種まき」ともいわれます。
たとえば食事のときに家族の箸を並べる、飲み物を並べる、新聞を取ってくるというように、年齢に応じた簡単なことを手伝ってもらいましょう。
きちんとお手伝いをしてくれたら、「ありがとう、手伝ってくれてとても助かるわ」と心から褒めると、お手伝いをすることの子供のモチベーションにも繋がります。
ここで、単に「ありがとう」で終わらないのがポイントです。「助かるわ」という一言は、子供が親の役に立てたという「存在価値」を感じられる言葉なのです。
また、自発的にお手伝いをしてくれたときなど、子供の優しさを感じた時には、お母さんの感情を添えて褒めることも大切です。
「心の優しい〇〇ちゃんを見ていると、お母さんうれしい!」と、子供の心の優しさをしっかりと褒めてあげましょう。
子供は、お母さんが喜んでくれると、とてもうれしい気持ちになります。この褒め方は、子供に「できることが多いことよりも、心がきれいな方が尊い」という、生きる上で大切なことを伝えることができます。
結果よりも過程を褒めることで、子供のやり抜く力を育てる
お子様の行動や姿を、「点」ではなく、前後の流れの中で「線」で捉えることがとても大切です。結果より過程を重視する褒め方が良いでしょう。
小さな時は、がんばらなくてもたまたまできたということもあります。結果ばかりを褒めてしまうと、「できなければダメな子」だと感じてしまい、失敗を過度に恐れるようになってしまいます。
子供には、頑張る力、やり抜く力が備わっています。その力を育ててあげるためにも、「一生懸命頑張ったからできたね。」と、頑張ったことを褒めてあげましょう。
また、頑張ってもうまくいかないことも、もちろんあるでしょう。
そんなときには、「お母さんはあなたが頑張っていたのを知っている」ということを、言葉で伝えてあげることがポイントです。
「頑張ったね」と漠然と褒められても、子供の心には響きませんし、子供によっては「見てないくせに!」とひねくれてしまうこともあります。
「お母さんは見ていたよ。残念だったけど、また次、がんばったらできるようになるよ」と、しっかり言葉で伝えてあげましょう。
幼児期から始める「我慢のしつけ」は、褒めるハードルを下げることから
我慢のしつけは、年齢が小さい頃から始めるとよいです。
でも、自分の気持ちを抑えるのは、好奇心が旺盛な子供には難しいこと。だから、ちょっとでも我慢ができたときには、しっかり褒めてあげてほしいのです。
「〇〇ちゃん、開けないでいてくれてありがとう。ちゃんと我慢できて偉かったね」
実はこの言葉をかけたお母さんは、子供と一緒にお出かけする前に、荷物に入れ忘れをしたことに気づきました。
子供は2歳前。玄関のカギに手が届き、ドアを自分で開けられます。
自分が忘れ物を準備している間に、カギを開けて外に出てしまったら危ないから・・・そう思って「部屋で待っててね」とお願いしていました。
子供は待ちきれなくて玄関まで出てしまったのですが、玄関のドアを開けずに待ってくれていたのです。
つい「部屋で待っててって言ったでしょ!」と言いたいところですが、それでも子供の「ドアを開けずに待っていた」行為を、このお母さんは褒めました。
もしこのとき、「どうして部屋で待っててくれなかったの?」と言ってしまったら、子どもは悲しい気持ちになって、我慢することが嫌になってしまいます。
褒めるハードルを下げる、これも褒め上手になるポイントです!
いかがでしたか?
七田式でも、「認めてほめて愛して育てる」を掲げているように、子供を褒めて育てることを大切にしています。
ぜひ「褒め」ポイントをご活用いただき、「認めてほめて愛して育てる」毎日を過ごしてくださいね!