七田式教育とは?
1960年代から始まった研究で、「ペリー就学前プロジェクト」という研究があります。 この研究により、ジェームス・ヘックマン氏は、2000年のノーベル経済学賞を受賞します。 この実験で明らかになったことは、
①幼少期に非認知能力を高めることで、大人になってからの幸福度や経済的な安定につながる。 ②教育にお金を投じるのであれば、就学前の幼児教育が最も投資効果が高い。
ということです。 「ペリー就学前プロジェクト」では、経済的に余裕がなく、幼児教育を受けることのできない貧困世帯の子供たちを2つのグループ分け、片方のグループには週3回、1日2.5時間の幼児教育を施しました。 それに加え、週に1度の講師による家庭訪問も行いました。 この2つのグル―プが、その後どんな人生を送るのかを追跡調査を行いました。 幼児教育を施したグループをA、それ以外をBとすると、Aは始めは爆発的にIQが伸びましたが、9歳を迎える頃には、AとBの差はほとんどなくなりました。 しかしながら、40歳の時点では、収入、持ち家率、学歴、犯罪歴の有無などに大きな差が生まれます。 これは、幼児教育によって、非認知能力が高まり、人間性はもちろんのこと、学習の素地が備わったことが大きな原因だとされています。
七田式教育では、発足から60年以上に渡り、「心の教育」を最も重要なテーマに掲げ、大きな夢や志、奉仕の心を育んでいます。 また、七田式教育が目指すところは、「自分で学ぶ子を育てる」ことです。 つまり、「親が子供のやる気や能力を引き出す環境をつくり、子供が自ら学んでいくこと」により、結果として、「頭の良い子」に育つのです。
中央教育審議会は、小学校では2020年度、中学校は2021年度以降に21世紀型能力「アクティブラーニング」を新指導要領に盛り込む予定です。 アクティブラーニングとは、従来の「板書命型」の能力から、「生きる力重視」の能力といわれています。 実際に、ビジネスの現場で活用できる力を養成するというもので、日本でも今後は、こういった力を求められてくるようになります。
「アクティブラーニング」に求められる、自分で課題を見つけ、解決する力は、この「脳の使い方」が大いに関わってきます。
また、「そのままで100点と見る」「できなかったことを叱るのではなく、できたことをほめる」という子育てによって、
自信や自己肯定感にあふれた子供に育ちます。
その結果、人の評価や意見に左右されることなく、自分の言葉で自分の思いや考えを表現することができるようになります。
七田式教育は、これから求められる力が養われる、時代にマッチした教育であるといえるのです。