【幼児期から始める英語教育!】2歳・3歳・4歳の子供におすすめの教材とご家庭でもできる教え方
こんにちは、七田式教室講師の七田一成です。
私は高校時代をフランスで過ごし、ヨーロッパ各国にも旅行に行った経験があります。
どの国に行ってもそれぞれ景色が美しく、今でも印象深く思い出されます。
そんなヨーロッパの北側、ノルウェーやスウェーデンなどの北欧諸国では、第2言語として英語が用いられています。
しかも、同様に英語を第2言語としている他の国と比較して、北欧諸国の英語力はとても高いことで知られているのです。
一方日本では、英語力の高い人は一般的に少ないですよね。今の日本は「英語力の低い国」と呼べるでしょう。
しかし、これから日本の学校教育では「教育改革」が行われます。
2020年には、これまで小学校で「英語活動」として行われていた英語が、高学年から成績のつく「教科」となります。
小学校から英語学習を本格化し、日本も「英語力の高い国」へ変わろうとしているのです。
よって、小学校入学前から英語教育を始めておきたい!という方も多いでしょう。
今回は、
1. 「幼児期から英語を学ぶと効果がある理由」と幼児期に適した英語学習方法
2. 2・3・4歳はとにかく○○して英語を学ぶ!小さなお子さまでも無理なく英語力を高める方法
3. 幼児期にどのくらい力をつけておくべき?就学前に覚えておきたい英単語の数
4.どんな教材を使うべき?2・3・4歳の英語教育におすすめの教材
こちらの4つのテーマで、2歳・3歳・4歳のお子さんにおすすめの英語教材と学習法を詳しくご紹介します!
「幼児期から英語を学ぶと効果がある理由」と幼児期に適した英語学習方法
「幼児の耳は感受性がとても高くて、“L(l)”と“R(r)”を聞き分けることができる」
という話を聞いたことはありませんか?
生まれたばかりの赤ちゃんは、高音から低音まで広い範囲の音を聞き取ることができる聴覚機能を持っています。
赤ちゃんは、特に練習しなくてもいつの間にか言葉を話せるようになりますよね。これは、優れた聴覚で身のまわりの音声を聞き取っているからなのです。
しかし、耳の機能が成熟すると、その聞き取れる音は、自分が触れてきた領域に限られてしまいます。
英語は日本語に比べて高周波音です。
したがって、耳が成熟するまでの間に英語にあまり触れることなく育った大人は、日本語の周波数の領域以外を聞き取ることができなくなってしまい、「日本語は聞き取りやすいが、英語は聞き取りにくい耳」になってしまっています。
これが、幼児期から英語を学ぶと効果がある理由の一つです。
「英語の音がなかなか聞き取れない」という方も、耳が英語を聞き取れていないことが原因にあげられるかもしれません。
そして、効果が出やすい幼児期により効果的に英語を学ぶには、生まれた時に持っている素晴らしい「耳」に、特定言語のフィルターをかけてしまわないようにすることが大切です。
そのためには、幼いころから、英語をシャワーのように聞かせてあげる必要があります。
先ほどご紹介した、英語力の高い北欧諸国では、子供が小さいうちから英語学習を始めます。
どうやって学んでいるかというと、子供が自分の好きなアニメ番組などを英語で見ているのです。
英語圏で放映されているアニメは北欧でも放映されるのですが、日本では考えられないことに、公用語には吹き替えられません。英語のまま放映されて、その国の言語(ノルウェーであれば、ノルウェー語)で字幕が出るのだそうです!
このように、子供が日常的にたくさん英語に触れる機会があることが、高い英語力を持つ要因なのではないかと考えられています。
さらに、「誰の話す英語を聞かせるか」も重要です。
「子供はお母さんの声が大好き」とは言いますが、やはり日本人が発音する英語よりも、ネイティブの人の英語を聞かせてあげましょう。
それでは、具体的にどのような取り組みをしたらよいのでしょうか?
2・3・4歳はとにかく○○して英語を学ぶ!小さなお子さまでも無理なく英語力を高める方法
2~4歳の英語学習におすすめの取り組み
英語を「聞き取れる耳」を育てるためには、相手が話している英語の単語を聞き取ることができるようにならなければなりません。
2~4歳のお子さまでも無理なく英語を身につけるためおすすめなのが、
「英語のCDを聞く」
という取り組みです。
英語のCD音源を毎日30分~1時間程度流し、英語が自然と耳に入ってくる環境を作ってあげましょう。
この時に、お子さんがしっかりと聞いていなくても大丈夫。無意識に耳に入ってくるだけでも効果が期待できるので、食事や遊びの際のBGMに流すだけでもおすすめです。
大切なのは「メリハリ」!取り組みの注意点
先ほどもご紹介しましたが、ここでも「誰の話す英語を聞かせるか」に注意しましょう。
例えば、英語の絵本を読んであげるのももちろん良いのですが、そのためにはCDなどでネイティブの発音が入力されている必要があります。だからと言って、1日に長時間CD音源を聞かせ続けると、逆に発育に悪影響を与えてしまうことが知られています。
日本語の話しかけはお母さんの声で、英語を聞かせるのは決まった時間だけCDで、というようにメリハリをつけることが大切です。
上手に取り組みを続けるためには?
取り組みを始めると、当然気になるのが「効果がちゃんと出ているのか」というところですよね。
もしあまり効果を感じられなかったら、
「うちの子には他の学習法が良いのでは…」
「取り組み方を間違えた?」
など、不安になることもあるかもしれません。
しかし、大切なのは、「とにかくインプットする」ということです。
2~4歳の取り組みでは、真似して単語を発音させたり、英単語を答えさせたりするようなアウトプットの取り組みを行う必要はありません。英語の音を単語単位で聞かせてあげることが重要です。
私たち人間の脳は、3歳までは特に、アウトプットを行う左脳よりも、インプットを行う右脳が優位に働くと言われています。よって、この時期はまだインプットの時期であると考えられています。
つまり、取り組みを始めてすぐにお子さまに変化が現れなくても、心配したり焦ったりする必要はありません。
脳の発達に伴い、十分なインプットがされれば、おのずと口から英語が飛び出すようになりますよ。
幼児期にどのくらい力をつけておくべき?就学前に覚えておきたい英単語の数
英語学習を始めるなら、就学前がおすすめだとご紹介しました。
幼児期のお子さまは無限の可能性を秘めています。年齢に関わらず、どんどん学習できるお子さまもいらっしゃるでしょう。
では、具体的に、就学前に身につけておきたい英語力とはどのくらいなのでしょうか?
英語力を高めるためには、当然語彙力を増やす取り組みも大切です。
吸収力が良い低年齢のうちに、3000語をインプットすることを目指すとよいでしょう。
一般的に、3000語聞き取れれば、英語の9割は理解できると考えてよいと言われています。
アウトプットが始まる5・6歳の時期に3000語を口にすることができるようになるには、それまでに3000語インプットしておく必要があるのです。
英語圏であるアメリカやイギリスの子供たちは、小学校入学前に約5000もの単語を記憶するのだそうです。「日本の子供だから1000語でいいや」という考えは、子供の能力に限界を設けてしまうことになります。
感受性が豊かな2・3・4歳の間に、たくさんの英単語に触れさせてあげましょう!
どんな教材を使うべき?2・3・4歳の英語教育におすすめの教材
2~4歳の英語の取り組みでは、お子さまが興味を持ちやすく、口に出しやすい音声を聞く取り組みがおすすめです。
今回は、
「英語の会話を音声で聞く」
「英語の歌を聞く」
この2つの取り組みに役立つ教材をご紹介します。
- 「英語の会話を音声で聞く」取り組みにおすすめの教材
子供の生活をシチュエーションとしているものであれば、お子さまも興味を示しやすいでしょう。また、お子さんの普段の生活のなかでも、ふとした瞬間に口に出しやすいフレーズが多く登場する教材がおすすめです。
対象年齢:0~6歳
取り組みをするお子さまと同じ年頃の女の子「さわこちゃん」の一日を、英語の表現で聞きます。日常によく登場する身近なフレーズを多数収録。テキストには、音声に対応したセリフや表現を、オールカラーのイラストで掲載しています。英語学習に加えて、お子さまのしつけや生活習慣作りにも役立つ教材です。
七田式英語CD「7+BILINGUAL」の特設ページはこちら
対象年齢:3歳~12歳
主人公の「ナナちゃん」が世界中を旅しながら、各国のお友達と英語で会話するというストーリーで英会話を聞きます。会話を3倍速で聞く、復習を4回繰り返すなど、七田式独自の英語学習法が詰まったCD教材です。外国の文化など、お子さまの興味の幅を広げるきっかけにも。
- 「英語の歌を聞く」取り組みにおすすめの教材
お子さまが大好きな「歌」は、英語学習にも大活躍です。
お子さま本人が楽しく取り組むことができれば、くり返し聞かせやすいですよね。
そうすることで「聞き取る耳」が育つだけでなく、楽しいリズムと音で自然と英語を口にし、正しい英語の発音を身につけることができるといった利点もあります。
七田式英語CD教材「歌って♪手遊び♪楽しい♪マザーグース」の特設ページはこちら
対象年齢:1歳~中学生
「マザーグース」とは、アメリカやイギリスなどで伝承される童謡です。日本語の童謡と同じように、お子さまでも親しみやすい歌で英語の発音やイントネーションを学べるので、初めての英語学習にもぴったり。歌に合わせて簡単な手遊びや振り付けも収録しているので、体を動かしながら、さらに楽しく英語を学習できます。
いかがでしたか?
幼児期の英語教育は、『環境』が大切です。
自然とお子さまの耳に英語が入るような習慣作りがおすすめです。