【5歳・6歳】小学校に備える幼児期の英語学習法!英会話のリスニングや発声で、就学前に英語の語彙を増やす!
こんにちは、七田式教室講師の七田一成です。
突然ですが、皆さんは「EF EPI」(英語能力指数)というものをご存知ですか?
これは、EF(イー・エフ)という世界的な私立の語学学校が実施している、リーディングとリスニングの試験の結果をまとめたものです。
試験は年に1度、インターネットにアクセスできれば誰でも受験することができます。
2016年度は全世界で950,000人の語学学習者が参加した、世界最大の成人の英語能力ランキングといってもよいでしょう。
その結果を見て、驚きました。日本は72か国中・・・35位です!
しかも、調査開始からの6年間で、英語能力が低下しているのだそうです!
日本以外の国を見てみると、1位のオランダを除き、2位以下はデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドと、北欧諸国が上位を占めています。
この結果について、イー・エフ・エデュケーション・ファースト 教育部門常務取締役兼ケンブリッジ大学 EF 研究チーム責任者のDr. クリストファー・マコーミックは、次のように分析しています。
「第2言語として非常に高い英語能力を誇る北欧では、子供が小さいうちから英語学習を始める。
また、アニメが吹き替えではなく、英語のまま放映されるなど、子供が日常的に英語に触れる機会がある。」
このように、幼児期から英語学習を行うと、高い英語能力を身に付けることが期待できるのです!
小学校での外国語活動も、小学校3年生から必修となります。就学を前に、どのように英語と触れさせてあげたらよいか、お悩みの方も多いことでしょう。
ここでは、就学を目前に控える5歳・6歳のお子さま向けの英語の取り組みについて詳しくご紹介します!
- なぜ英単語を学ぶ必要があるの?英語の語彙を増やしておくべき2つの理由
- 5・6歳にオススメの取り組みとは?声に出すアウトプット&会話をインプットして英単語を定着させよう!
- 何単語しゃべれれば、英語でコミュニケーションがとれるの?就学までにアウトプットできるようになりたい英単語の語彙数の目安
より低年齢での英単語の習得についてもご紹介しています。ぜひご覧ください。
なぜ英単語を学ぶ必要があるの?英語の語彙を増やしておくべき2つの理由
私たちが英語の語彙を増やす取り組みをおすすめしている理由は2つあります!
1つ目の理由は、言葉の数が多いほど、理解力・思考力を高めることができることです。
英語を理解した人は、英語をいちいち日本語に置き換えて考えているわけではないですよね。
「英語を身に付けさせたい」とお考えの場合、最終ゴールは「英語を母国語のように理解できるように」と考えてくださるとよいと思います。
そうできるようにするために、いろいろな思考のもととなる「語彙力」をUPさせることが大切なのです。
2つ目の理由は、語彙を増やすことは、英会話などのコミュニケーションにも役立つ、ということです。
たくさんの英単語を知っていて口から出すことができれば、文法はわからなくても自分の意思を伝えることができるのです!
例えば「What kind of animals do you like?」と聞かれた場合、「どの動物が好き?」と正確に聞き取れたとしても、自分の好きな動物を英語でどう言うのかがわからなければ何も答えることができません。
でも、それを英語で何と言うか知っていれば、「squirrel(りす)」などと答えることができます。
文法的には「I like squirrels.」と答えるのが正解ですが、文で言えなくてもコミュニケーションをとることは十分可能です。しかし、単語を知らなければ、コミュニケーションをとること自体が難しくなります。
2020年には夏季オリンピックが東京で開催されるなど、グローバルなコミュニケーション能力が求められる時代です。自分の意見をしっかり伝えられるよう、語彙力をUPさせましょう。
5・6歳にオススメの取り組みとは?声に出すアウトプット&会話をインプットして英単語を定着させよう!
2・3・4歳では、英語を聞き取れる耳を育てることが大切です。
しかし、5・6歳では聞いた単語を繰り返し言わせることも、語彙力をUPさせるために必要になってきます。
これくらいの年齢になれば、だんだんお話が上手になってきますよね。
自分の声に出して言うことで、ぼんやりと入力されていた単語が、よりはっきりと認識できるのです!
くり返し言わせるためには、長い文章よりも単語中心のものが向いています。
5・6歳になると、絵事典のようなもので英単語を覚えていくこともできるようになるので、活用して語彙を増やすとよいでしょう。
具体的な取り組みとしては、お子さまが楽しんで取り組める2つをおすすめしています。
- CDやお父さん・お母さんの読みに合わせてリピート
これは、くり返し言わせるための基本的な取り組みです。
教材の中には、リピートするための間がとってあるものもあり、いちいちCDを止める必要がなくおすすめです。
- どっち遊び
これは、複数の絵が描かれているものを見せて、「catはどれかな?」「Which is a cat?」と質問して指さしする、という取り組みです。
単語と意味が結びついているかを確認できる利点があります。
また、英単語の多くは多義語(1つの単語に複数の意味がある言葉)であり、一つの意味だけを記憶していても正しく語彙力がついたとは言えませんよね。
例えば「good」は日本語の「良い」という意味で使われることもあれば、「十分な」「安全な」など、いろいろな意味で使われることもあります。これらの「good」の違いを自然と理解できるようになる必要があるのです。
そこで役立つのが会話文です!
会話文をしっかりと聞かせてあげることで、同じ単語でもシチュエーションによって使われ方が違うということが学べます。
会話文のいいところは、それを覚えたらすぐ、英会話を楽しめるところにもあります。くり返し聞いて覚えたあかつきには、親子で英会話ごっこ、というのも楽しそうですね!
何単語しゃべれれば、英語でコミュニケーションがとれるの?就学までにアウトプットできるようになりたい英単語の目安
日本語は単語数が多いため、3000語理解しても日本語の75%程度しか理解できないのだそうです。でも英語の場合、3000語理解できれば英語の90%は理解できると考えてよいといいます。
つまり、英語を理解するには、日本語よりも語彙が少なくてOKということになりますね。
そう考えたら、習得できそう!そんな気がしてきませんか?
日本の公教育で身に付ける英語の単語数は、中学校で約1500語、高等学校で1800語、中学・高校で合わせて3300語です。
実は、これは英語を母国語としている語彙レベルで言うと6歳程度のレベルの語彙数なのです!
6歳でコミュニケーションを十分取れるレベルにと考えると、3000の英単語をしゃべれるようになれば、英語で十分に会話ができると考えてよいでしょう。
3000語を目標に、語彙の獲得を目指しましょう!
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