お手伝いをしてくれる子に育てたい! | 「こんな子に育てたい!」シリ-ズ 第1回  七田 厚

お手伝いをしてくれる子に育てたい!

みなさんのお家では、お子さんにお手伝いを頼んでいますか?

 

うちの子はまだまだ小さいので…と言われる方があるかもしれませんが、2歳になると、もう、お手伝いをすることはできます。

 

たとえば、台所の食卓に家族の人数分、お箸を並べるとか、あるいはコップにお水を入れて並べる、そういったことがそろそろできるのではないでしょうか。

 

もう少し大きくなると、郵便受けに朝刊を取りに行ってもらったり、お風呂の浴槽を洗う、そういった仕事も頼めるようになってくると思います。

 

もし、お子さんが「できない」という反応を示すときは、年相応の内容であれば、「こうやってやるんだよ」と、一度教えてあげれば、次からは一人でやってくれることでしょう。

お手伝いの頼み方

そのお手伝いの頼み方ですが、日替わりでいろいろ頼むよりも、決まったお手伝いをしてもらう方がよいです。

 

理由は、日替わりで頼んでいると、「今日は何をすればいいの?」という指示待ちタイプの子に育ってしまうからです。

 

それがたとえば、「今月はお箸を並べる」って決まっていれば、「○○ちゃん、あなたのお仕事だったでしょ」ということで、自分のこととして取り組んでくれるようになります。

 

時には、ご両親が何も言わなくても、自主的にやってくれることもあるでしょう。

 

うちの母は、私が小学生のころ、「タオルをたたませたら、厚さん(私)の右に出る者はいない」などと言って、うまく私を家事の担い手にしていました。

 

そのように、子供が家事を少しでも手伝ってくれるようになると、親も助かります。

 

「ありがとう!」と言われるとうれしい

「ほめる子育てをしましょう」と言うと、「うちの子はなかなかほめるところがなくて…」とおっしゃる方がありますが、

 

お手伝いを頼んで、子供がそれをしてくれたら、「わぁ~、ありがとう。お母さん、助かったわ!あなたは、○○するのが上手ね~。」というふうにほめるというやり方があります。

 

是非、そのようにして、自分がお母さんに認められた、あるいは人の役に立ってうれしいという感情をなるべく早い時期に経験してほしいです。

 

それを経験したお子さんには、もっとお母さんを喜ばせたい、人の役に立ちたいという意欲が芽生えます。

 

だからこそ、洗濯物干しでも、玉ねぎの皮むきでも何でも、自分一人でやった方が早いと思っても、そこは子供の心を育てるためと考えて、お手伝いをいろいろさせてあげましょう。

 

そして、そのたびに「ありがとう!」と言ってあげてください。