グローバル化が進む社会で必要な国際感覚を身につける3つのコツ! 2020年東京オリンピックまでに培おう!
インターネットやスマートフォン、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及や、LCC(格安航空会社)の進出等により、世界との距離がぐっと近くなった昨今。海外旅行や留学をしなくても、世界はより身近になっています。
今や、さまざまな場面で「これからのグローバル社会では、国際感覚が必要」といった話題を耳にすることがありますよね。
しかし、「国際感覚って、そもそも何?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
読者の皆さんは、「国際感覚」と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?
英語や中国語など、母語以外の言語が話せる、様々な文化に精通している、自己表現や討論ができる能力がある等、様々にあると思います。
そこで今回は、言語を学ぶ以外の、国際感覚を身につける3つのコツをお伝えします!
(1)違いを受け入れる柔軟性を養う
国際感覚=多様性、つまり「違うこと」を受け入れることができる柔軟性です。
その柔軟性を養うには、世界中には色々な考え方や価値観、ルール、マナーがあることを、絵本や映画などを活用しながら、お子さんに教えてあげましょう。
異なる文化、ものの考え方を、ありのままに受け入れることが出来る人が、国際感覚のある人と言えるのです。
では、その柔軟性は、どんな場面で必要になるでしょう。
海外旅行や、海外での生活経験がある方なら、誰しも、異文化での「イライラ」を感じた経験があるのではないですか。
例えば、スーパーのレジで商品が雑に扱われたり、人も交通機関も時間にルーズだったり等、時に、日本で慣れ親しんだ日常とは異なる出来事に遭遇します。
ちょっとしたイライラでも積み重なると、そんなアウェイな環境に身を置くことが苦痛に感じるようになってしまいます。
筆者は、アメリカ留学中、ごみを分別すべきか否かで、アメリカ人の友人と激論になって、疲れ切った経験があります。
日本とアメリカ、それぞれの国でのルールが染みついた筆者と友人が、各々の「当たり前」を押し付けても、お互い納得する結論に達するはずもなく、ただただフラストレーションが募っただけなのでした。
そんなとき、私たちを助けてくれるのが柔軟性です。
「自分が当たり前だと思っていることも、ここでは(この人にとっては)違うんだ。おもしろいな」と受け流す。それで随分楽になり、異文化に触れることが楽しくなってきます。
(2)地理感覚を養う・歴史を学ぶ
外国を訪れたとき、その国の基本的な情報を知っていないことで、恥ずかしい思いをしたり、失礼なことを尋ねてしまったりした経験はありませんか。
就学後、地理や歴史を学ぶ機会が与えられますが、学んでいるときは、必ずしも興味を持てなかったり、知識をどのように活用したらよいかわからなかったりするかもしれません。しかし、国際感覚の必須要素の一つとして、ぜひ身につけておきたいのが地理感覚と、基本的な歴史の知識なのです。
興味が持てないお子さんには、地図をリビングや子供部屋の壁に貼ったり、国旗を見せたりしましょう。世界にはたくさんの国があることを漠然と感じるだけでも、後々異文化や他言語に興味を持つきっかけになります。
また、デザインが似かよった国旗を見つけたら、「何で似ているんだろう?」と疑問を持ち、調べることで、歴史の学習にもつながります。
特に、家族で海外旅行をする前などは、訪れる国がどのような文化や歴史を持っているか、簡単に説明したり、自分で調べさせたりすると、旅行がもっと楽しくなりますよ。
(3)観察力を養う
ここでの観察力とは、目の前の出来事や相手に関心を持つことです。そして、そこから発生した自分の思いや考えを発信するコミュニケーション力につなげることで、グローバル社会で、物怖じせず、自分の力を発揮できるようになります。
外国人と接するとき、そのフランクさに驚くことはありませんか?
空港で行列に並んでいたら、後ろのご婦人に「そのバッグかわいいわね!」と言われたり、
スーパーで雑誌を買ったら、「うんうん、この雑誌おもしろいよね。」と言われたり、
カフェで偶然相席になった紳士に、ご家族の話を聞いたり、
真冬にタクシーを待っていたら、「はい、どうぞ」と、側のお店から出てきたおじさんがサンドウィッチを差し出してくれたり!
(全て筆者の実体験です。)
驚くと共に、自分に興味を持ってもらえた気がして嬉しいものです。
旅行でも、留学でも、仕事でも、世界で人と関わるときには、日本でそうである以上に、自分の意見を求められます。自分の意見を持つためには、観察力を養って、興味を広げたり、いろいろな観点でものを見たりすることが大切です。
また、海外では危険な目に遭う心配もあります。観察力や注意力を鍛え、危険回避に活かすことも大切です!
2020年には、東京オリンピックも予定されていますし、グローバル化が加速することは間違いないと思います。
この機会に、日常生活に何か「世界」を感じるものを取り入れ、親子で国際感覚を磨いてみてはいかがでしょうか。
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