犬・猫…。妊婦さん、子供とペットが一緒に楽しく暮らせるためのポイント

こんにちは!

しちだ・教育研究所カスタマーサービス担当の和田です。

 

今や、空前の猫ブーム。雑誌やテレビでも愛猫特集やCM、バラエティ番組などでもよく見かけますよね。

最近では、ペットと住めるマンションも増え、一緒に生活することも、日常的になりました。

そんなペットブームですが、一緒に生活するうえで理解しておかなければならないことがたくさんあります。

そこで今回は、ペットとの暮らしを楽しむうえで知っておきたいポイントをご紹介したいと思います。

妊婦さんが気をつけたい感染症

妊婦さんがもっとも気をつけるべきものは、「トキソプラズマ症」です。

これは、トキソプラズマ原虫( Toxoplasma gondii )を病原体とする人畜共通感染症です。

母体から胎児に感染すると、運動発達や精神発達の遅れ、視力障害が起こるなどの先天性トキソプラズマ症を発症する心配があります。

動物からの感染は、猫だけと言われており、犬やフェレット、ハムスターからの感染はありません。

また、このトキソプラズマは、生肉からも感染するので、妊婦さんが生肉を食べるのは要注意です。

 

通常、健康体であれば、トキソプラズマに感染しても、多くの場合、何の症状も出ません。
何らかの症状が出るのは、感染した人のうち10~20%程度で、リンパ節が腫れたり、インフルエンザのような症状が出たり、筋肉痛が2日~数週間続くなどで、軽微なものがほとんどです。そのため、感染してもなかなか気付きません。

 

不安な方は調べてもらいましょう。

妊娠中ならば、妊婦検診の際にトキソプラズマ抗体の有無を検査できますし、妊娠前でも婦人科で検査が受けられます。

費用は、5,000円くらいです。

お医者様には、猫がいること等いろいろと話をした上でご相談くださいね。

 

では、妊婦さんが感染しないためには、何に気をつければよいのでしょうか。

  • 猫は完全に室内飼いにすることで、トキソプラズマの感染を防ぐことができます。
  • 猫のトイレの掃除は家族の人にやってもらいましょう。どうしても自分でしなくてはならない場合は、ゴム手袋をつけて行いましょう。
  • 肉料理は、しっかり加熱しましょう! 調理もご主人にしてもらうのがよいですね!
  • ガーデニングをする際も、手袋をして行ってください。

 

かくいう私も妊娠前から猫を2匹飼っています。しかし、生まれてきた子供は健康優良児!

感染症があるからと、あまり考え込まず、しっかりと可愛がってあげてくださいね。

ペットが子供に与える影響とは?

では、子供が生まれてからはどうでしょう!

個人的には、ゴールデンレトリーバーにもたれかかる幼児の姿に愛らしさを感じていますが、皆さんはいかがですか?

そんな愛らしいペットたちが、子供にどのような影響を与えてくれるのでしょうか。

 

子供の感受性が豊かになる

当たり前ですが、人とペットとの間に会話は成立しません。よって、非言語コミュニケーションで関係性を築くことになるので、自然と感受性が豊かになります。

 

生命の大切さを学ぶ

自分よりも弱いものと生活することで、思いやる心愛おしむ心を育みます。

また、時が来るとその死に際に触れ、実感することで、生命について考え、その大切さを知る機会にもなります。

これは、おもちゃやテレビゲームではできない貴重な体験です。

 

ペットと免疫力の関係

赤ちゃんは、免疫力が弱いから、ペットとの同居はだめ!ぜんそくやアレルギーになるから飼えない…など色々言われていますが、そんなことはありません!

2012年に、フィンランドのある大学病院で、実際に、出生した子供397名を対象に行った調査によると、犬を飼っている家庭の子供は、飼っていない家庭の子供に比べ、耳の感染症や呼吸器疾患のリスクが少ないという結果が出たそうです!猫においても同様の結果が出ているそうです。

 

責任感が出てくる!

ペットの世話を通じて、責任感が持てるようになります。

ペットにご飯をあげたり、トイレを片づけたり、散歩もしたりと、やることがたくさんあります。

すべての世話は無理ですので、その中の何か一つを仕事として子供に任せましょう。すると、責任感が出てきます。

 

かくいうわが子も、最近、猫に餌をやるときに手伝ってくれるようになりました。猫が見当たらないときには、「ごはんだよ~」と言いながら、彼なりに一生懸命世話をしてくれているようです。

 

では、逆に、ペットとの暮らしで注意しなくてはならない点はどこにあるでしょうか?

 

攻撃をされることがある

ペットのしつけが不十分であったり、関係がまだ築かれていなかったりした場合には、子供が攻撃される危険性があります。

また、手加減が分からない子供たちです。犬や猫にとってNGの「しっぽ」は、パタパタ動くし、関心の的のようで、ついつい手荒に扱ってしまいます。

子供が犬や猫の嫌がることをしていないかなど、親はしっかり見ておく必要がありますね。

 

アレルギーの心配

先に話をしました、免疫力が上がるという話もある一方、毛やダニなどから、くしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギーを発症する例もあります。

春や秋は、ペットにとって毛の抜け替わる時期ですので、こまめに掃除や空気清浄器を使い、クリーンな環境を維持することも大切です。

また、ペットにもこまめにブラッシングをしてきれいにしてあげることもポイントです。シャンプーも定期的にしてあげるといいですね。

 

ペットも嫉妬する

今まで、自分たちにあった愛情が、子供へ注がれることにより、ペットも嫉妬をするようになります。

わが家も子供が生まれるまでは、猫にハーネスをつけて定期的に散歩をしていたのですが、いざ生まれるとそれらのことができなくなりました。

寝るときも、子供がそばにいるので近寄ってくることがなく、ペットと触れ合う時間が少なくなったのは確かです。

ペットたちは、そういう状況がストレスとなり、攻撃的になり、そこから病気へと発展するといったこともあります。少しでも触れ合える時間を作ってあげることが大切ですよね。

 

良いこともある一方、注意が必要なこともあるペットとの暮らし。ですが、一緒に生活する以上、かけがえのない家族です。

一人っ子のわが子にとっては、ある意味、兄弟です。

一緒に寝ている姿や、頭をなでている姿を見ると、とても微笑ましく感じます。

 

暮らしに癒しを与えてくれるペットたち。うまく共存することで、子供とペットとの暮らしを楽しいものにしていきましょう。

参考サイト

mamari 家族の毎日をもっと笑顔に
http://mamari.jp/3312