就学前に焦らない!2歳から始める、文字書きに必要な運筆力を育てる方法 ~子供が鉛筆を好きになる、5つのポイント~

こんにちは!

七田式幼児通信コース講師の大川です。

 

あなたのお子さんは今、何歳ですか?

文字の読み書きの練習は始めていますか?

 

最近は、就学前に文字の読み書きができるお子さんが増えています。幼稚園でお手紙の交換をする子もいるみたいですね。

2歳、3歳のお子さんを持つお母さんから、

「何歳から文字書きの練習をすればいいの?」

「子供が鉛筆や文字書きに興味を持つにはどうすればいいの?」

といった質問もたくさん寄せられるようになりました。

 

小学校に入学すると、国語や算数など、各教科の勉強が始まるため、文字書きそのものをしっかりと練習する時間は、あまりないかもしれませんね…お母さんたちが、早くから準備を始めるのにも納得です。

 

でも、幼い子供の集中力はとても短いので、お母さんの熱意とは裏腹に、鉛筆を持ってほしくても、すぐに飽きてしまうということもあるでしょう。

 

今日は、初めて文字書きの練習をするお母さん向けに、

◆文字書き練習の前に取り組むこと

◆鉛筆を使わずに、運筆力を育てる方法

◆子供が書くことに飽きない工夫

◆線書き練習の方法

◆右利きと左利きのどちらが良いか

の5つのポイントをご紹介します。

2歳くらいの幼いお子さんでも、楽しみながら鉛筆に慣れ、文字を好きになれるように、試してみてください。

ポイント1.最初から書くことを決めないで! 自由な“なぐり書き”が筆圧を育てる

【文字書き練習の前に取り組むこと】

子供に鉛筆を持たせたら、まずは線書きの練習…

と思われるかもしれませんが、ぜひ“なぐり書き”から始めてみてください。

 

初めからお手本を見せたり、書く内容を決めたりせず、のびのびと自由になぐり書きをさせましょう。机や床の汚れを心配しなくていいように、大きめの画用紙や広告、カレンダーの裏などを利用して、自由に書かせてあげましょう。

 

初めて鉛筆を持った時のことを、覚えている人はいないかもしれませんが、子供が鉛筆で何かを書く時は、鉛筆をしっかりと握る力や、芯を紙にこすらせる力が必要になります。

線や文字の練習をする前になぐり書きをして、筆圧や運筆力を育てましょう。

 

子供が少しでも書くことができれば、「上手に書けたね!」「鉛筆は楽しいね!」と言って、しっかりほめてください。また、おうちの方が楽しく書いている様子を見せて、書くことが楽しいことだと伝えることも大切です。

 

鉛筆は、子供の手の大きさに合ったものを選びましょう。

学生がよく使う17cm程度の鉛筆は、幼児の手には長すぎるので、12cm~13cmの鉛筆がおすすめです。

長さだけでなく、芯の太さによって、書きやすさに差が出るため、4B以上の芯がやわらかい鉛筆を使うようにしましょう。

ポイント2.子供がなかなか鉛筆を持ってくれない時は…まずは興味を持たせる!

鉛筆を使わずに、運筆力を育てる方法】

書く練習をさせたくても、子供が乗り気ではなかったら、鉛筆を握らせることも大変ですよね。無理矢理教えても、かえって書くことが嫌いになってしまったら、せっかくのお母さんの努力が水の泡に…

 

幼い子供が集中できる時間はとても短いので、そのことを十分に理解し、まずは、“書くこと”への興味を持たせましょう!

 

  • ペンやクレヨンなど、色がついているもので書く
  • 外遊びの時に、木の枝を使って地面に書く
  • 曇った窓ガラスに指で書く
  • ぬり絵やお絵描きをする

 

文字書きのために筆圧をつけるためには、鉛筆が向いていますが、書くことへの興味を育てるためには、鉛筆以外のアイテムも使ってみましょう。ペンやクレヨンなど、子供の好きな色を使うと、退屈することもなく、子供が喜んで取り組むことができます。

また、紙や鉛筆を準備しなくても、外遊びの時に、木の枝を使って地面に書いたり、曇った窓ガラスに指で書いたりするのもおすすめです。

 

実際に文字を書く段階になるまでは、子供が楽しめる方法で、書くことを好きになってもらいましょう。

ポイント3.なぐり書きの後は、いよいよ“線書き”の練習!文字書きの基礎を

子供が書くことに飽きない工夫

文字を書くためには、直線と曲線を使い分けることが必要ですね。大人がボールペン字や習字の練習をする時、基本の線書き練習から始めるのと同じで、小さい時にしっかりと線書きができていれば、きれいな文字を書くことが出きます。

 

おうちの方が書いた線をなぞらせる、なぞり書きは王道かもしれませんが、意外と子供にとっては難しいみたいです。

 

そんな時は、紙の両端に子供の好きなキャラクターや動物の絵を描いてあげてください。代わりシールを貼っても大丈夫です。

そして、「ここから、ここまで線で結ぼう」と声をかけて、絵と絵を結んでいくようにして、縦線や横線の練習をしましょう。はじめは、線が曲がっていても気にせず、書けたことをしっかりほめてあげてください。

 

縦線を練習する時は、「雨が降ってきたよ。ザーザーザー…」と言ったり、「雲が出てきたよ。モクモクモク…」と言いながら曲線を描いたりすると楽しいですよ。

難しいようであれば、お母さんが手を添えて書いてあげましょう。

少しでも上手に書けたら、壁に貼って、家族に見せて、ほめてもらうのもいいですね。

 

線書きがある程度できるようになったら、線書き練習や迷路のプリントにチャレンジしてみましょう!

ポイント4.手先の器用さも、文字書きの力になる!遊びながら運筆力を育てる方法

線書き練習の方法

鉛筆から離れて、手先の器用さを育ててあげることも大切です。

おもちゃをつかんだり、粘土遊びをしたり、積木やブロック、パズルに取り組んだりなど、指先への働きかけに積極的に取り組み、手先の器用さを育てていきましょう。

 

幼いうちに指先の器用さを育てることは、子供の脳の働きにとても良い影響を与えます。文字を書くことに関してだけではなく、その後の学習の吸収率も格段に高くなるので、線書きや文字書きの練習に飽きてしまっても、色々な遊びをとおして運筆力を育てていきましょう。

遊びを取り入れば、子供の気分や成長に合わせて、取り組んでいけるので、お母さんにも心の余裕が生まれますね。

ポイント5.子供が左手で鉛筆を使う場合は、右利きに矯正すべき??

右利きと左利きのどちらが良いか】

子供が左手で鉛筆を使っている場合に、右利きに矯正した方がよいのかどうか、質問をいただくことがあります。

 

人間の脳は、0~3歳までの間は右脳が優位に働いているため、器用に左手で鉛筆やお箸を使う子供が多く見られます。しかし、おうちの方が気を付けて、右手に持ち替えさせると、自然と右手を使うようになります。

3歳を過ぎるころには、脳の働きが左脳中心へと変わっていくので、特に注意をしなくても、右利きになることもあります。

〇子供が嫌がっていたら、無理に持ち替えさせない

〇初めに鉛筆を持たせるときに、自然に右手に渡すようにする

〇両利きを目指してみる

 

世の中のさまざまなものが、右利きの人が便利なように作られています。文字の形も、右手で書きやすいようになっています。最近では、左利き用の道具も開発されていますが、まだまだ、右利き中心の社会と言えるでしょう。

 

左手を使うことは、右脳の働きを活性化させるのに良いですが、鉛筆やお箸は右手で持てるようにしておきましょう。しかし、子供が嫌がっているのに、無理に右手に持ち替えさせようとすると、鉛筆で書くこと自体を嫌いになってしまうので、あまりしつこくならないように気を付けてください。

「お母さんのマネをできるかな?」や「右手も使えるようにすると素敵なのよ」と言って、少しずつ右手を使えるようにしていきましょう。

 

手や体の動きは、脳の働きと結びついているので、左手を上手く使えるお子さんは、右脳がよく発達します。せっかく両手を器用に使えるのですから、両利きを目指してはいかがでしょうか。

両手を使うピアノなどを習わせると、右脳と左脳がバランスよく発達させることができるのでおすすめです。粘土やブロック遊びなども取り入れて、手の力を育ててあげましょう。

 

 

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