考える力がぐんぐん伸びる? 思考力を育てるパズルあそび

こんにちは!しちだ・教育研究所です。
今回は、「思考力を育てるパズルあそび」についてご紹介いたします。

知育玩具の中でも、パズルは大人にとっても馴染みがあるおもちゃですよね!
ジグソーパズルが好きな方も多いのではないでしょうか?

子供の頃から何気なく遊んでいるパズルですが…、
実は思考力を育てるためのとっても大切なツールなんです!

何となく知育に良さそうということはわかっていても、

いつから始められるの?
低年齢にはまだ無理そう・・・
何歳で何ピースくらいのパズルができたらいいの?

などの疑問があるかと思います。
今回は、低年齢から始めるパズルの取り組みについて、ご紹介していきたいと思います。

目次
1.そもそも自分で考える力って?
2.なぜパズルあそびが大事?
3.初めてのパズルあそびはこのステップで!
4.パズルをやりたがらないときは?

幼児兄弟パズル

1.そもそも自分で考える力って?

あらゆることが目まぐるしく変化し、明日のことも分からない時代。
何が課題なのか、直面している問題の本質を見出す「思考力」と、
解決へと導いていく「行動力」が求められています。

与えられた問題を解決するのは受動的な思考力です。
しかし、真の「思考力」とは、「何が問題なのかという本質をとらえ、課題を自ら発掘できる力」のことです。
子供たちには、本物の「思考力」をつけてあげたいですよね。

思考力の土台となるのは、「記憶力」「イメージ力」「推理力」です。
今回は、3つのうちの「推理力」にフォーカスしご紹介します。

「この先はどうなるかな?」
「これは何を表しているのだろう?」
そういったことを考えるのが「推理力」です。

迷路や、あてっこあそびなどは子供の推理力を育てます。
全体を見渡してピースがはまる位置を見つけるパズルあそびの中では、
自然と常に物事の全体をとらえる視点が培われていきます。

常に全体像を把握できるようになると、
目指すゴールへの筋道を何通りも想定し、
その中から最善と思うものを選択することができます。

こうした力は成長過程のあらゆる場面で役に立っていきます。
困難に直面した際にも、解決法を推理して自分の答えを出すことができるようにしましょう。

幼児ジグソーパズル

 

2.なぜパズルあそびが大事?

「想像力」や「推理力」、図形に対する感覚や思考力などを
総合的に育てるのが、「パズルあそび」です。

パズルを完成させるためには、
全体の図形と一部(ピース)がどのように組み合わされるのかを想像したり、
考えたりする必要があります。

直感的に一部が全体のどこに当てはまるかを予想する脳の働きや、
ピタリと合う組み合わせを見つける脳の働きが求められます。

ですからパズルあそびでは、脳全体がバランスよく使われるのです。

立体パズル

3.初めてのパズルあそびはこのステップで!

STEP1 立体的なパズルで指先トレーニング

最初は、はずしたり、はめたりすることが簡単な立体的なパズルから始めましょう。

パズルというと、無の状態からはめさせることを考えがちですが、
それでは子供はなかなか意欲的に取り組んでくれません。
まず、完成した状態のパズルから1つか2つのピースをおうちの方がはずし、
「これはどこにピッタリかな?」と言って、子供にはめさせる。
ここから始めることがポイントです。

パズルは子供が興味を持っている絵柄を選びましょう。
興味はやる気につながります。
形状はピースにある程度の厚みがあるものがベスト。
1回でうまくはまらなくても、動かしているうちに「ポコッ」とはまります。

七田式教室のレッスンでは、『つまみつきパズル』を使っています。
『つまみつきパズル』は、一般的なパズルとちがい、
指先を使ってつまむ動作がありますので、指先の器用さも育てることができます。
つまみつきパズルは、市販でも様々なデザインのものが販売されていますので、
すでにお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

初めてのパズルを選ぶ際には、
なるべくピース数が少なくて、デザインがシンプルなものがおすすめです。

七田式シェイプペグパズル

 

例えば、〇△□のような単純な形のパズルでは、
◯は上下左右が決まっていないので、あまり向きを気にせず、
「はめる」ことに集中できます。

「これは〇(マル)だよ。〇(マル)はどこかな?同じところに入れてみようね」
などと声をかけてあげましょう。

△や□は角度を調整しないとはまりませんが、
手を添えて向きを変えることを教えてあげたり、
「くるっと動かしてごらん」と言葉がけをして、
ぴったりはまるところを探すことを教えてあげましょう。

パズルのルールとして、この「ぴったりはめる」ことを教えてあげることが大切です!

はまったときに、「ぴったりだね!」や「入ったね!」などと言って、
しっかりほめてあげましょう。
そうすることで、パズルのルールがだんだん理解できるようになります。

七田式くまのつまみつきパズル

少し慣れてきたら、選択肢が多いものや、
絵柄があるものにチャレンジしてみましょう。

このステップアップは、実は子供にとっては意外とハードルが高いです。

選択肢が多いのはもちろんですが、
絵柄があることによって、形が複雑になり、微妙な調整が必要になります。
いきなり全部のピースを外すのではなく、まずは2つくらいから始めましょう。

顔が書いてあるタイプのものであれば、
「顔が上だね」などのヒントを出してあげましょう。
ヒントを出すときのポイントは、
細かい形の部分ではなく、全体の絵柄を見て向きを考えさせるようにすることです!

大人はついつい、「この部分を見て」と、
ピースの形に目を向けてしまいがちですので、気をつけましょう。

何となくやり方が分かるようになってきたかなと感じたら、
全部外して、向きもバラバラにしたり、数を増やしてみましょう。
また、つまみのついていないタイプの型はめパズルや、形のブロックなどにも
チャレンジしてみましょう。

『くまのつまみつきパズル』はこちらから
https://bit.ly/3CDddb4

ピクチャーパズル

STEP2 ピクチャーパズルは2ピースから

次の段階では、ピクチャーパズルにチャレンジです。
ピース数の少ないものから徐々に増やしていきます。
目安としては、3歳程度で9ピースを目指しましょう。

ここでのポイントは、子供の自由な発想にまかせ、
はめたいピースからはめさせてあげることです。
大人は外側からはめていけば簡単なことがわかっているので、
「こっちからはめたほうがいいんじゃない?」と言いたくなるものですが、
それはよくありません。

パズルあそびの目的は、パズルを完成させる「技術」を身につけることではないのです。
「この形はここみたいだな」
「あれ、これじゃ合わない。横に向けたら合うかな?」
と想像したり、考えたりする能力を育て、伸ばすのが、パズルあそびの目的。
何より大切なのは、自由な発想です。

ピクチャーパズルは、ルールを教えてあげることが大切です。
無理に押し込むのではなく、ぴったりはめることがわかるようにしましょう。

七田式POPキッズフルーツパズル

最初は、2ピースの少ないものから始めます。
お手本を見ながら、「同じ」にするように教えてあげてください。

ルールを掴むスピードは、お子さまによって差がありますので、焦りは禁物です。
どんどんピース数を増やしていくよりも、
少ないピース数のパズルを繰り返して、理解を深めましょう。

ピクチャーパズルは、形がいびつなものが多いので、向きがわかりづらくなります。
絵柄をヒントにして、
「目と目を合わせてみよう」
「ここと同じ赤色を探してみよう」
「くるっと回してみたらどうかな?」
などの言葉がけをして、お子さまが自分で考えられるように導いてあげましょう。

角からやる、枠からつくるというのは、大人の発想です。
お子さまにとっては、かえって難しく感じてしまうこともあります。
お子さまの頭の中には、全体がイメージできているので、
おうちの方もそれを念頭に置いて、お子さまの目線でヒントを出してあげてください。

一度ルールがわかれば、そこからはどんどん上達していきます。
お子さまの様子を見ながら、ピース数を増やして、どんどんチャレンジさせてあげましょう。

ピースが増えてきたら、手間取ることがあるかもしれません。
そういうときには、選択するピースを数個に絞ってあげたり、
ピースをざっくり4等分にするなどして、難易度を下げてあげてください。

ピクチャーパズルは、デザインもピース数も豊富にありますので、
お子さまの好きなデザインのものを探して、たくさん遊びましょう!

おすすめのピクチャーパズル
『POPキッズフルーツパズル』はこちらから
https://bit.ly/3Iym55N

シルエットパズル

STEP3 シルエットパズルでさらに思考力アップを目指そう!

3歳代になると、シルエットパズルにも挑戦してみましょう。
シルエットパズルは、様々な形のピースを使って、
お手本の形を作り上げるパズルのことです。

これまでのパズルとちがって、
シルエットパズルにはピースの表裏がないため、
ピースを回転させるだけでなく、裏返す作業も必要です。
そのため、さらに高い思考力が求められます。

七田式教室では、
絵づくり三角ピース』や、『三角ピースマッチング』、『巧巧板(ちょうちょうばん)』などを使っています。

七田式巧巧板

今回は、『巧巧板』を例にご説明します。

これらは、他のパズルとちがい、紙面や机の上にピースを置くので、
枠に「はまる」という感覚がありません。
ですから、STEP2のピクチャーパズルをマスターしてから進むのがおすすめです。

シルエットパズルは、図形のセンスを高める取り組みとしても有効です。

三角形+三角形=四角形
直角三角形+直角三角形=長方形
四角形+四角形=長方形
半円+半円=円


など、図形の構成が自然と理解できるようになります。
ピクチャーパズルに比べてヒントとなるものが少ないので、
試行錯誤を繰り返すことで、さらに自分で考える力が身につきます。

簡単そうに見えるものほど、やってみると大人の方が難しかったり、
柔軟な発想が求められるので、親子で楽しめるパズルです。

幼児ジグソーパズル

4.パズルをやりたがらないときは?

①まずはやりたがらない理由を探してみて

難しすぎるのか、簡単すぎるのか、
その教材に飽きてしまったのか、とっつきにくいのか、
理由はお子さまによってさまざまです。
何に対してやりたくないと思っているのか、その見極めが大切です。

難しいようであれば、簡単なものにしてあげたり、
飽きているのなら、少し時間を空けたり、新しいものを取り入れたりして、
新鮮な気持ちで取り組めるようにしてあげましょう。

市販のパズルの中には、
平面のもの、立体のもの、キャラクターものなど、さまざまな種類のものがあります。
必ずこれをやらないといけないというものはありませんから、
お子さまに合ったものを探してみてください。

②お子さまと一緒にオリジナルパズルを手作り

嫌いな野菜も自分が育てたら美味しく感じることがあるように、
おもちゃも手作りすると特別感が出て、興味を持ってくれることがあります。
市販のものに興味を持ってくれないときは、手作りしてみましょう。

お子さまの好きなキャラクターや、動物の写真などをプリントアウトして、
段ボールに貼り付けます。
段ボールごと、2Pや3Pなど、好きなピース数に切って
オリジナルのパズルを作ってみましょう。
簡単に作れますので、市販のものを買う前の練習としてもおすすめです。

③お子さまに任せて見守る気持ちも大切

そのつもりはなくても、
ついつい口や手を出しすぎてしまっていることはありませんか?
大人の方が夢中になってしまうこともありますよね。

あまり手を出しすぎてしまうと、せっかくお子さまが一生懸命考えているのに、
その気持ちを邪魔してしまうことになりかねません。
それを繰り返すと、お子さまがやりたがらなくなってしまいます。
じっくり考える時間を取って、おうちの方はその間、
できるだけ静かに見守ってあげましょう。

簡単なパズルでも、1人で完成させることができれば、
それはお子さまにとって大きな自信につながります。
その達成感を一つひとつ積み重ねていきましょう。

いかがでしたか?
今回はパズルあそびについてご紹介しました。
身近な玩具ですが、お子さまの思考力を育てるために欠かせないものです。
たくさんある玩具の中から、お子さまにぴったりのものを見つけて、
ご家族みなさんで楽しんでみてください。

今回ご紹介した教材は、こちらからご確認いただけます。

『くまのつまみつきパズル』はこちらから
https://bit.ly/3CDddb4

『POPキッズフルーツパズル』はこちらから
https://bit.ly/3Iym55N

『巧巧板』はこちらから
https://bit.ly/3ZlOPod