1歳児の離乳食・食事・簡単レシピ│食べない・嫌がるとき、どうしたらいい?進め方は?量はどれくらい?

子育てをがんばるパパ・ママ、いつも大変ですよね。お疲れ様です。
1歳になると、些細なことにも子供が「イヤ!」と言い始め、悩んだり困ったりすることが増えますよね。1歳児の食事・離乳食も、悩みのタネになりやすいことの一つです。
「せっかく作ったのに…」
「また今日も食べてくれなかった…」
「ちゃんと栄養は摂れているの?」
子供の健康を思うからこそ、心配で悩むものですよね。
今回は、そんな1歳児の食事・離乳食についての疑問にお答えします。

・【疑問1】どんなものを、どれくらいの量、食べさせたらいいの?
・【疑問2】離乳食を食べない!嫌がる・泣く・遊ぶ・座らない…原因は?
・【疑問3】離乳食を食べてくれない…どうしたらいいの?
・【疑問4】離乳食の上手な進め方は?その1「とにかく○○!」
・【疑問5】離乳食の上手な進め方は?その2「また食べなかった…」のショックを減らそう!
・【疑問6】1歳児の離乳食の簡単レシピは?〜家族の食事から取り分けてラクラク!~
・【疑問7】1歳児の離乳食の簡単レシピは?~簡単おやつでおいしく栄養が摂れる!~
・子育ての悩み、食事の悩みも一緒に考えます!七田式教室

 

【疑問1】どんなものを、どれくらいの量、食べさせたらいいの?

1歳食事

1歳児の離乳食は「完了期」と呼ばれる時期です。
完了期とは、必要な栄養のほとんどを、母乳やミルクではなく食事から摂ることができるようになる時期です。
また、食べ物を歯でかじったり、噛んだりして飲み込めるようになります。月齢で言うと生後12か月~18か月くらいです。

白身魚から青魚や肉に。
卵黄から全卵に。
ステップアップして食べられるものを増やしていき、豆類、海藻類、チーズなどの乳製品も取り入れたい時期です。
1歳半ころになると大人の食事を少し柔らかく・小さくすれば、ほぼ同じものが食べられるようになります。

食材の大きさも、段階的に大きくしていきます。
ペースト状→みじん切り→粗みじん切り→一口大・スティック状のようにして、自分で食べられるように導きます。
薄味を基本に、調味料や油を少量入れます。食材の味を感じられる程度の濃さで味付けをしましょう。

(出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf )

ここで覚えておきたいことは、子供は個人差が大きいことです。

「1歳なら完了期!」と一言では言えません。1歳児でも母乳やミルクをたくさん欲しがる子や、上手く噛めない子、目安の量を食べ切れない子もいるでしょう。

離乳食について調べると、具体的に「〇g」や「〇さじ」などと、食べるべき量が書かれていることがありますが、あくまでも必要量をわかりやすくするための目安です。”すべての子供が1歳の時点で、このとおりに食べることができる”という訳ではないことを覚えておきましょう。

【疑問2】離乳食を食べない!嫌がる・泣く・遊ぶ・座らない…原因は?

離乳食

離乳食でいちばん多い悩みは、「子供が食べないこと」ではないでしょうか。
「泣いて嫌がる」
「遊び始めて食事が中断される」
「そもそも椅子に座ってくれない…」
悩みは尽きませんよね。
これらの原因は何なのでしょうか?

きっと、この記事を読んでくださっているパパ・ママは、原因を探し、いろいろな方法を試したことでしょう。それでも原因がわからないとき、ありませんか?

大人にも好き嫌いがあったり、食欲がある・ないタイミングがあったり、小食な人・よく食べる人がいたりしますよね。それと同じように、子供も食事のスタイルはさまざまです。

また、人間には「甘いもの=高いエネルギーが摂れるもの」「苦いもの=体にとって毒」と判断する本能があります。
果物など甘いものを好んで食べ、ピーマンなどの苦みのあるものを嫌がる子が多いのは、本能レベルで判断していることも一つの理由です。

好き嫌いの他にも、考えられる原因は無数にあります。
「椅子ではなく膝に乗せてもらって食べたい」
「今は食べるよりも遊びたい」
「お食事エプロンが苦しい」…

1歳児は言葉も未発達です。
自分のおなかがどれくらい空いているか、何を食べたいのか、自分で説明することはできませんよね。大人が離乳食の時間を設けても、その子が食べたい時間ではなかった。その子の食べたいものではなかった。その時々の理由で、食べたがらないことがあっても無理はありません。
子供が食べてくれないと、親は「どうして食べないの?」「何がいけないの?」と考えがちですが、本当の原因を突き止めることは難しいですよね。

そんなときは、食べてくれない原因を明らかにするよりも、「食べない」状況に親が対応していくことをおすすめします。

【疑問3】離乳食を食べてくれない…どうしたらいいの?

離乳食

「日中たくさん遊ばせる」「調理方法を工夫する」など、いろいろな方法を試すことも大切ですが、ここでご紹介したいのが、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の中の一文です。

離乳食の基本的な考え方として、「家庭の食習慣等を考慮した無理のない離乳の進め方、離乳食の内容や量を、 それぞれの子どもの状況にあわせて進めていくことが重要」と明記されています。

(出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf )

つまり、「食べられなくても無理をしない」ことが大切です。
「離乳食が進まない…」
「栄養は足りているの?」
「おなかが空いているんじゃないの?」
そんな気持ちになるのはよくわかります。
でも、パパ・ママが焦らず「今は食べたくないんだね」と、子供のありのままをよく見て受け止めてあげましょう

大人が思うほどの量を食べられていなくても、子供をよく見て、
残した食事ではなく子供の様子に目を向けましょう。
「身長・体重が急激に増減しておらず、母子手帳の成長曲線のカーブに沿っている」
「排便の回数や形状に問題がない」
「機嫌が良い」
「体調が悪くない」
このような条件が揃っていれば、この食事量がその子のペースなのかもしれません。ある程度、おおらかに見守ることも大切です。
※体重の減少や体調不良が疑われるとき、見逃せない違和感があるときなどは、必ず医療機関などに相談しましょう。

いちばん避けてほしいことは、無理矢理食べさせたり、しかったりすることです。これは親のストレスになるだけでなく、子供も「食事が嫌い」「食事はいやなことだ」という気持ちを抱えてしまう要因になるので控えましょう。

同じく厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に、離乳食の目標も明記されています。
食事を規則的に摂ることで生活リズムを整え、食べる意欲を育み、食べる楽しさを体験していくことを目標とする

早く次の離乳食のステップに進むことや、完食することだけが離乳食のねらいではありません。
食事は、子供の五感(視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚)を一度に刺激できる唯一の方法です。どんなに優れた教材やおもちゃを使っても、五感を同時に刺激することはできません。「食べる」という目的の他にも、食事はたくさんの働きがある、大切な時間です。

たとえ食べなくても、毎日同じくらいの時間に食事の時間を設ける。
旬の食材を積極的に取り入れる。
嫌いな食材を避けずに食卓に並べる。
このように、食事の環境や機会づくりをしっかりできたら良いですね。

そして、「食事は楽しい時間」ということを子供が感じるように心がけましょう。
そのためには、パパ・ママ自身が食事にストレスを感じることなく、笑顔でいることがいちばんの近道です。
「いつか食べる日がくる」ということを忘れずに、ある程度おおらかに構えましょう。「パパ・ママが笑顔でいてくれる」ということが、子供にも安心感を与えるからです。

【疑問4】離乳食の上手な進め方は?その1「とにかく○○!」

赤ちゃん食事

食事そっちのけで遊んだり、泣いて嫌がったり、母乳やミルクばかり欲しがったり…
何とかしたくて無理矢理食べさせようとしても、逆効果になってしまいます。
もう何をしてもダメ…と力尽きてしまうときもありますよね。

そんなときに、唯一できることがあります。
「子供をとにかくほめる!」 ことです。

一口でも食べた。口に入れることができた。自分で口に運べた。
どんな小さなことでも構いません。たくさん、ほめてあげましょう。これだけで、子供のやる気がグッと上がります。
できなかったことではなく、できたことに注目する。たくさんほめてあげることで、子供は安心できます。この安心感がやる気にもつながります。

ポイントはこの3つ。
・「わあ、すごい!」「よくできたね~!」とちょっとオーバーにほめる
・「口に入れられてすごい!」「スプーンを上手に持てるね!」のように具体的にほめる
・きょうだいや他の子と比較するのではなく、「昨日よりもたくさん食べたね!」のように、過去のその子と比べてほめる

まだ言葉が出ない子でも、パパ・ママの表情や声からも感じ取っています。パパ・ママの喜ぶ顔が見たくて、がんばってみようかな…という気持ちが芽生えるかもしれません。
今日からすぐにできるので、ぜひ取り入れてみてください。

実は、これは食事だけでなく、子育てすべてに共通するとても大切なポイントです。
子供は皆、成長の過程にいます。今の姿が出来上がった姿ではないので、今の困った行動や悩みにも、いつか必ず変化が起きます。半年後、一年後の成長を信じて、見守ってあげることが大切です。

子供を「このままで100点!」と見ることからスタートです。できたことや成長したことに注目してほめ続けてあげると、困った行動や悩みも自然と減っていきます。しかるよりもほめる方が親子にとってストレスも少ないので、おすすめです!

【疑問5】離乳食の上手な進め方は?その2「また食べなかった…」のショックを減らそう!

離乳食を手作りすることは、とても大切です。
一方で、食べてくれなかったときの「せっかく作ったのに…」というダメージも大きいですよね。

まずは、家族の食事から取り分けて離乳食を作る方法をおすすめします。離乳食を別で作るより手間も大幅に減るので、もし食べてくれなくても気にすることは減るでしょう。
基本的には、大人の食事の味付けをする前に子供用を取り分けます。薄く味付けしたり、食べやすい大きさに刻んだりして完成です。

ここで気をつけたいことが、4つあります。
 1.子供が食べられる食材だけを使う
刺激のある香辛料など、子供が食べられない食材は除きましょう。初めて食べる食材があるときにも、アレルギーに注意が必要なので、量を調整するなどしましょう。

 2.家庭で使う食材・調味料を見直す
市販の醤油などの調味料には、大きく分けて2種類あります。
本来必要な材料だけで作られているものと、見た目や食感を良くしたり、うま味を出したりするために食品添加物などが入っているものです。素材が良い商品は高くなりますが、ご家族全員の身体のためにも、添加物等が入っていない調味料を選ぶことをおすすめします。

また、パンやお菓子などには、「ショートニング」と呼ばれる食用油脂が使われていることがあります。ショートニングは発がんのリスクを高めるともいわれています。パンではなく、白米よりもさらに栄養価の高い玄米を、お菓子ではなく季節の果物や芋などがベストです。

味覚や脳・体が日々発達している子供には、できるだけ余計なものが使われていない調味料や食材を食べさせてあげることが理想です。
今使っている調味料を見直したり、購入する前にパッケージの原材料表示を確認したりするようにしましょう。
余計なものを加えていない”本物の調味料”やおだしを使った方が、大人の食事もさらにおいしくなりますよ。
詳しくは「疑問6…1歳児の離乳食の簡単レシピは?〜家族の食事から取り分けてラクラク!~でご紹介しています。

 3.旬の食材を積極的に取り入れる
その時期にいちばんおいしくなり、栄養価が高まっている旬の食材を取り入れることで、体に良いだけでなく、家族で「おいしいね」と一緒に味わうことで子供の味覚や心の発達にも良い影響があります。旬の時季には値段が下がっていることも多いので、ぜひ意識してみましょう。

大人の食事から取り分けたものをフリージング(冷凍保存)しておけば、もっと簡単に離乳食を用意することもできます。
フリージングをするときには、
・ラップに包む→さらにジッパー袋に入れるなど、二重に包んでなるべく空気に触れないようにすると、食材の傷みを抑えることができます。
・しっかり冷ましてから冷凍庫に入れましょう。
・冷凍したものは早めに使い切りましょう。

 4.体の土台を整える食材を取り入れる
1歳ごろは、子供の体や脳が急速に発達している真っ最中です。
「どんなものを食べさせたらいいの?」「どんな栄養を摂るべきなの?」
と悩むこともあるかもしれません。

特に大切にしたいことは、「体・脳の土台を整える栄養素を摂る」ことです。

離乳食に取り入れたい食品
・オメガ-3(スリー)脂肪酸
青魚、えごま油などに多く含まれています。脳の働きを良くすることをはじめ、全身を整える栄養素として有名です。バランス良く摂ることが大切ですが、現代人はほとんどの人が不足しているとも言われています。積極的に取り入れましょう。

食事にかけて摂れるオイルがおすすめです。
ニュージーランド産アマニ油

『ニュージーランド産アマニ油』

・レシチン
大豆や卵などに含まれています。特に脳内で情報を伝達する「アセチルコリン」という物質の材料となり、別名「脳の食べ物」とも言われています。レシチンを十分に摂ることで脳の動きもスムーズになるので、子供の集中力などの発達を助けることができます。もちろん大人にも、とても大切な栄養素です。

どちらも食材から摂ることもできますが、離乳食期から始められる専用の商品を使うこともできます。家族みんなの健康のために、賢く使いましょう。

【疑問6】1歳児の離乳食の簡単レシピは?〜家族の食事から取り分けてラクラク!~

家族食事

大人用の食事から取り分けて作る、離乳食完了期におすすめの離乳食レシピをご紹介します。家族みんなの食事が一度に作れて、旬の野菜やタンパク質も取り入れることができます。

「旬の野菜のお味噌汁」

材料(約3人分)
★お好みの旬の野菜
このレシピでは新たまねぎ(1/2個)、春キャベツ(2〜3枚)を使います。
(旬の野菜の例)
・春:新玉ねぎ、新ジャガイモ、春キャベツ、さやえんどう など
・夏:かぼちゃ、トマト、レタス など
・秋:さつまいも、しいたけ、小松菜 など
・冬:大根、白菜、ごぼう など
★豆腐1/2丁
★だし汁500ml
★みそ大さじ2

1.新玉ねぎは薄切り、春キャベツはざく切りにします。豆腐はさいの目に切ります。
2.鍋にだし汁と野菜を入れ、中火にかけて野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
3.火を弱めて味噌を溶き入れたら、火を止め、豆腐を入れます。
4.子供用に取り分けたら、フォークなどで具を子供の食べやすい大きさに細かくします。葉物が切り分けにくいときは、離乳食用のはさみや食品用のキッチンばさみを使いましょう。
5.汁をお湯で薄めます。汁と同じ量のお湯で薄めるのが目安です。
6.子供の食べやすい温度に冷まして完成です。

(参考:古河市「みそ汁から取り分けて離乳食を作ろう!」
https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/material/files/group/88/misosirukaranotoriwake.pdf)

少量でも濃厚なだしが取れる!離乳食にもおすすめの削り節
ヤマヒデの混合削り節
『ヤマヒデの混合削り節』

さば、いわし、むろあじの3種の魚を使った削り節です。水1Lあたりにおよそ15~20 gの削り節だけで、しっかりとだしが取れます。家族の食事もグッとおいしくなりますよ。天然の材料だけを使っているので、離乳食にもぴったり!冷凍保存もできるので、最後までおいしく使えます。

【疑問7】1歳児の離乳食の簡単レシピは?~簡単おやつでおいしく栄養が摂れる!~

食事は食べなくても、おやつなら食べるという子は多いのではないでしょうか。おやつで栄養が摂れると少し安心ですよね。簡単に作れて、栄養豊富なパンケーキをご紹介します。

このレシピでは、栄養たっぷりの全粒粉を使用したパンケーキミックス「全粒粉のパンケーキ」を使用します。
全粒粉のパンケーキ

アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用し、乳化剤、着色料などを使用せず、てんさい糖・きび糖の優しい甘さです。豆乳を使ってさらに栄養価アップ!

「全粒粉のパンケーキ」

材料(直径約 12 cmで5~6 枚分)
★「全粒粉のパンケーキ」 1 袋
★卵1 個
★豆乳
(ふっくら厚みのあるタイプがお好みの場合は150mL、薄焼きにする場合は200mLがおすすめ。)
★油またはバター

1.ボウルに卵をほぐして豆乳をよく混ぜ、「全粒粉のパンケーキ」を入れて、ダマがなくなるまで混ぜます。
2.フライパンを強火で熱してから、お好みで油やバターをひき、濡れふきんの上に置いてあら熱を取りましょう。
3.生地を丸く流し、弱火で 2 分くらい焼きます。生地のフチが乾いて表面にプツプツと気泡が出てきたら裏返し、さらに弱火で 1 分くらい焼いたら出来あがり。
4.子供の食べやすい大きさに切り、冷ましてから食べさせてあげましょう。

おやつの他に、家族の朝ごはんにもおすすめです。バナナやさつまいもなどを混ぜてアレンジしても美味しいです。

子育ての悩み、食事の悩みも一緒に考えます!七田式教室

七田式教室

初めての育児で、子供が1歳だったら親年齢は1歳です。
わからないことがあって、当たり前だと思いませんか?

子供の離乳食や食事をはじめ、
子育てで悩みがある…
子育てについて、話を聞いてほしい・教えて欲しい!
子供をのびのびと育てたい!
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そんなパパ・ママには、七田式教室がおすすめです。

幼児教育を研究して65年を迎えた七田式は、子供の心を育てる「認めて・ほめて・愛して・育てる」教育です。

七田式教育の認定資格を取得した講師が、離乳食に限らず、日頃の食生活や生活習慣で気をつけたい情報も数多くお伝えしています。
1歳から実践した方が良いことなど、子供の脳力を最大限に引き出すために、食育をはじめ知育・体育・徳育の4つの柱から子育て全般をサポートしています。

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