トイレトレーニングが上手くいかない!3歳からのトイトレの進め方をご紹介!
こんにちは。しちだ・教育研究所です。
3歳になると、意思の疎通もとれるようになり、トイレトレーニングも進めやすくなります。今回は、3歳からのトイレトレーニングの方法を紹介します。
目次
1. トイレトレーニングは、いつから始めるべき?
2.トイレトレーニングで必要なもの
3.トイレトレーニングの進め方
4.トイレトレーニングを嫌がる場合は、どうしたらいい?
5.トイレトレーニングで大切なことは何?
6.Q&A
7.まとめ
1.トイレトレーニングは、いつから始めるべき?
トイレトレーニングは、それぞれのお子さまの心身の発達によって、個人差があります。
トイレトレーニングをスタートする具体的な目安は、以下のとおりです。
① おしっこの間隔が2時間以上空く
知能が発達してくると、膀胱におしっこがためられて、無意識ながらもおしっこやうんちを我慢することができるようになります。膀胱と脳の神経回路が育ってきた証拠でもあります。
排泄のリズムは、子供によって違いますから、しばらくの間、大体どのくらいでオムツが汚れるか、記録をとりましょう。すると、子供が大体どのくらいの時間におしっこが出るかわかるようになります。本格的にトイレトレーニングを始める際の目安にしましょう。
② トイレまで自分で歩いて行ける
歩いて、目的の場所まで行くことができるのは、脳の中の尿意を感じる部位である「大脳皮質」が発達している証拠です。
運動能力が発達して、補助便座やおまるに安定して座ることもできるようになるので、トイレトレーニングを進めやすくなります。
③ 意思疎通ができる
子供が大人の話す言葉がわかり、意思表示できるようになる必要があります。大人の問いに答えることができると、自分で尿意や便意を伝えることができるので、トイレトレーニングもスムーズに進みます。
また、洗濯物がよく乾く暖かい時期は、トイレトレーニングに適した季節です。暖かい時期に本格的なトレーニングをスタートすることがおすすめです。
2.トイレトレーニングで必要なもの
トイレトレーニングをスムーズに進めるために必要なものは、以下の通りです。
①おまるや補助便座
大人用の便座は、体が小さくて、足が届かないので、補助便座やおまるを使用するようにしましょう。補助便座で上手く座れない場合には、しっかりと足が地面につく、おまるを使用することがおすすめです。
・おまると補助便座、どちらを使ったらいい?
おまるはどこにでも置くことができ、足がしっかりつくため、トイレトレーニングの第一段階として、よく利用されます。ただし、片付けが大変だったり、いずれはトイレで排泄できるようにする必要があるため、初めから補助便座を使用するご家庭も多いです。
一方で、補助便座は足がしっかりつかないので、座ることが怖かったり、いきむことを難しく感じたりすることがあります。
最近は、おまると補助便座の両方を兼ね備えているものもあります。
お子さまの様子に合わせて、お子さまに合ったものを選ぶとよいです。
②踏み台
補助便座を使用する場合には、トイレに踏み台を置くようにしましょう。洋式トイレは、子供にとっては高く、一人では座りにくいものです。
足が地面につかないと、しっかりと踏ん張ることができず、用を足しにくくなります。踏み台を使うことで、上手にいきむことができるようになります。
また、踏み台を置いておくと、子供を抱っこして便座に座らせなくてよくなるので、大人がその都度、抱っこする負担もなくなります。
③ トレーニングパンツ
最近のおむつは性能がよいので、多少濡れたくらいでは、違和感を感じにくいものです。
トレーニングパンツを使用して、パンツの中でおしっこすると「気持ち悪い」という感覚を経験します。パンツが濡れたり、足をつたったりして気持ちが悪いという感覚がわかるようになると、少しずつ自分から「トイレでしたい」と思えるようになります。
3.トイレトレーニングの進め方
① 「トイレ」の存在を教える
絵本やぬいぐるみなどで、トイレやおしっこ、うんちなどについて伝えておくと、トイレトレーニングを進めやすくなります。トイレはおしっこやうんちをする場所、「トイレでおしっこができたらうれしいね!」などと伝えて、トイレに興味を持てるようにしていきましょう。
② 便座やおまるに座る
お子さまの様子を見て、便座やおまるに座らせましょう。ただし、おしっこやうんちが出るまで座らせる必要はありません。座らせるのは1~2分にして、サッと切り上げましょう。便座やおまるに座ることに慣れてくれば、偶然でもおしっこやうんちが出ることがあります。用が足せたときには、「トイレでおしっこができて、気持ちいいね!」と言葉をかけてあげましょう。
③ 自分から「トイレ」と言えるようになる
おしっこやうんちのタイミングをつかみやすくするために、「起きたら行こうね」、「お風呂に入る前に行こうね」などと、食後や起床後など、時間的な習慣として、トイレに行くようにしましょう。習慣化してくると、その時間になればおしっこやうんちが出るリズムが徐々にできてきて、自分から「トイレ」と言えるようになってきます。
④ パンツ(トレーニングパンツ)を履く
トイレで成功することが増えてきたら、日中はパンツ(トレーニングパンツ)で過ごすようにしましょう。
しかし、お子さまのおしっこの間隔が短かったり、失敗することが多かったりして、お家の方の負担になるようであれば、無理にすることはありません。
⑤ 外出時や就寝時もパンツで過ごす
昼間、パンツで失敗せずに過ごすことができるようになってきたら、外出時もパンツで出かけてみましょう。失敗しても、心配が少ない公園や児童館などがおすすめです。そして、出かける前に、トイレの場所を確認しておくことも大切です。脱ぎやすい服を着たり、着替えを用意するなど、衣服の準備もしっかりしておくとよいです。
夜間のトイレトレーニングは、朝までおしっこを溜められるくらい膀胱が発達することが必要です。また、夜、熟睡するときに分泌される「抗利尿ホルモン」が働くことで、夜間の尿の量が減り、朝までおしっこが出ず、眠ることができます。
おねしょが多かったり、外で宿泊するときなど心配な場合には、おむつをしたり、防水シートを敷いて寝ましょう。
このようにステップを踏みながら、トイレトレーニングの完了を目指しましょう。
4.トイレトレーニングを嫌がる場合は、どうしたらいい?
①お休みしてもOK
イヤイヤの時期と重なったり、下のお子さまが産まれて赤ちゃん返りをしたりして、どうしてもトイレトレーニングをすることを嫌がることもよくあります。嫌がるときに無理に進めると、余計に嫌がる場合がありますので、嫌がるときには、少しの間、お休みを挟む方がよいこともあります。
また寒い時期は、排泄の間隔がつかみにくく、トレーニングが難しく感じられることもあります。寒い時期は、こまめにおむつを替えることを大切にして、季節が変わってから本格的にトレーニングをすることも一つの方法です。
②トイレに行くことを嫌がる場合
トイレは閉鎖的で嫌がる子供も多いものです。無理強いはせず、おまるを使用するのもよいでしょう。
また、トイレは、清潔にして明るくしておくこともポイントです。
トイレに子供の好きなキャラクターのぬいぐるみなどを置いたり、ポスターを貼ったりして、「〇〇を見に行こう」、「〇〇に会いに行こうか」と言って誘ってみましょう。
乗り物が好きなお子さまであれば、トイレまでマスキングテープで線路を作って、「シュッポ、シュッポ」と言いながら、一緒に行くのも楽しいでしょう。
トイレにシールの台紙を貼っておいて、トイレに行けたらシールを貼ったり、おしっこやうんちができたらシールを貼ったりして、トイレに自然に足が向かうようにしましょう。
③便座に座ることを嫌がる場合
安定した姿勢で座ることができないために、嫌がる場合もあります。踏み台を置いて、しっかりと足がつくようにして、腰を支えてあげましょう。
また、寒い時期は、便座のひんやりとした冷たい感覚が苦手な子供もいます。子供用の便座シートを貼るなどしてあげるとよいです。
5.トイレトレーニングで大切なことは何?
①叱らない
失敗することが続いたり、停滞しているときには、焦ったりイライラしたりして、「どうしてトイレでできないの?」「おしっこが出るときは、言わないとダメよ」などと、つい言ってしまいがちです。
叱られることで、自信がなくなったり不安になったりして、悪循環になることもあります。失敗しても叱らずに「大丈夫だよ。次は上手にできるといいね」「出そうになったら教えてね」などとポジティブな言葉をかけるようにしましょう。
②ほめる
失敗したときより成功したときに目を向けて、自分からトイレに行けたり便座に座れたりしたときには、「トイレに行けたね!」「上手に座れたね」などとしっかりほめましょう。
そして、トイレでおしっこやうんちができたときには、「出たね」と思いきりほめてあげてください。ほめ続けることで、自信がつき、だんだんと子供自らトイレに行くことができるようになるものです。
③子供のペースを大切にする
周りの子供達ができるようになっていくのを見ると、親の方が焦ってしまいがちですが、子供の成長や発達は一人ひとり違います。
「大人になっても、おむつをしている人はいない」と大きくかまえて、周りの子供と比べずに、お子さまのペースで進めていきましょう。
6.Q&A
Q:幼稚園に入園するのに、まだトイレトレーニングが完了していません。大丈夫ですか?
A:園によっては、入園の際にトイレトレーニングを完了させておくように言われることもあるようです。しかし、子供の体の発達は個人差が多く、特に早生まれの子供の場合、どうしても難しいことがあります。
プレッシャーを感じず、焦らず、子供のペースでトレーニングしていきましょう。
入園して集団生活の中で、お友達からよい刺激を受けてトイレができるようになることもあります。先生と連携を取りながら、園と自宅の両方でトレーニングをしていきましょう。
Q:おしっこはトイレでできるのに、うんちができるようになりません。
A:うんちのトレーニングは、こじらせると長引きやすいといわれます。
子供にとって、うんちのいきみ方をマスターすることは、大人が思っている以上に難しいものです。
トイレの便座に座った状態では、なかなかいきむことができないため、立ったり、おむつの中での方が用を足しやすいということもあります。
トイレでは、両足を床につけることでしっかりいきむことができますから、足をつけていきむことを教えていきましょう。
また、うんちはおしっこと違い、我慢できることが多いため、トイレに行っても引っ込んでしまったり、うまくできなかったりすることも多いものです。1回トイレでできると、自信がついてできるようになることもあるので、あたたかく見守っていきましょう。
Q:家のトイレではできるのに、外出先ではトイレに行けません。
A:慣れていない外出先のトイレでの排泄が難しい子供は少なくありません。家とは違って、少し薄暗かったり、清潔でなかったり、家とは違う装置があったりすることを嫌と感じたり、不安になることがあるようです。また、近くで別の人がトイレに入っているのが気になったり、他の人が流している音を怖く感じることもあります。
たくさんのトイレがある所ではなく、家の雰囲気に近いトイレが一つだけ設置されている所から慣れるようにして、いろいろなトイレに行けるようにして行きましょう。
Q:よくおねしょをします。夜中に起こして、トイレに連れて行った方がいいですか?
A:まず、寝る前に「おしっこをしたから安心だね。朝までぐっすり寝ようね」と、優しく声をかけて寝るようにしましょう。
一方で、夜中に起こしておしっこに行かせてしまうことは、大脳に「この時間には、おしっこしても大丈夫」という信号を送ることになり、かえって夜中にトイレに行くトレーニングをしていることになります。夜中にはトイレに連れて行かず、基本的に夜はぐっすり眠らせるようにしてください。
そして、失敗しなかった時にはしっかりとほめて、精神的な面での自信をしっかりと育てていきましょう。
Q:和式のトイレで用を足せません。どうしたらいいですか?
A:最近は、洋式のトイレが多いため、和式のトイレに慣れていない子供が多いです。
しかし、和式のトイレしかない場合は、困ってしまうでしょう。まずは、お家の方が用を足している所を見せながら、「怖くないよ。」と言って、一緒に用を足すようにするとよいです。
自然の中でキャンプや山登りなどをして、ある意味、不自由な体験をさせると、こだわっていられないことに気づくこともあると思います。機会があれば、そういう体験を持たせることも、よいきっかけになるでしょう。
7.まとめ
トイレトレーニングは、一進一退でできるようになるものです。
嫌がったりして、停滞しながら、少しずつ成功する回数ができていきます。
トイレトレーニングの主役は子供ですから、お子さまのペースに合わせて取り組んでいきましょう。